Metaは米国連邦取引委員会(FTC)から反トラスト法訴訟を起こされているが、これを却下するよう求める申立ての中で、同社のSNS「Instagram」の広告収入の一部が明らかになっているが、このプラットフォームがいかに巨大であり、同社にとってドル箱になっているかが浮き彫りになった形だ。
同申立書の中で、Instagramは2021年だけで324億ドルの広告収入があった事が報告されている。比較として、Alphabet(Google)の提供するYouTubeは、同じ期間に288億ドルの収益を報告している事からも、Instagramの優位性が見て取れるだろう。
この傾向は過去数年続いているようで、2020年、2019年についても同様だ。
また、Business Insiderは、InstagramのYouTubeに対するもう一つの優位性も指摘している。それは、YouTubeでは広告費の55%は、動画をアップロードし提供しているコンテンツオーナーに支払う必要があるのに対し、Instagramでは、投稿者はほとんど無料で写真や動画を提供しており、それに対する広告費の支払いがYouTubeと比較してほとんどない(タイアップなどは別だが)という構造自体の差異も指摘している。
Bloombergによると、このことからも、InstagramはMetaにとってますます重要なプラットフォームとなっており、InstagramのMetaの収益に占める割合が、2020年の26%から、2022年の最初の6ヶ月間でほぼ30%に跳ね上がっていると指摘している。
Sources
コメント