Appleの最新フラッグシップモデル、iPhone 16 Pro Maxが驚異的なバッテリー持続時間を記録し、競合スマートフォンを大きく引き離したことが明らかになった。テクノロジー専門サイトTom’s Guideが実施した厳密なバッテリーテストにおいて、iPhone 16 Pro Maxは18時間6分という驚異的な持続時間を達成。これは、現在市場に出回っているほぼ全てのスマートフォンを凌駕する結果となった。
iPhone 16 Pro Max、バッテリーテストで圧倒的な性能を発揮
Tom’s Guideが実施したバッテリーテストは、実際の使用状況を想定して設計されている。具体的には、5Gネットワーク上でWebブラウジングを行い、画面の明るさを150ニットに設定するという条件下で行われた。この厳格な条件下で、iPhone 16 Pro Maxは18時間6分という驚異的な持続時間を記録した。
この結果は、競合他社の最新フラッグシップモデルと比較しても際立っている。例えば、Samsung Galaxy S24 Ultraは16時間45分、OnePlus 12は17時間41分という結果だった。特筆すべきは、OnePlus 12が5,400mAhという大容量バッテリーを搭載しているにもかかわらず、4,685mAhバッテリーのiPhone 16 Pro Maxに及ばなかった点である。
さらに、Google Pixel 9シリーズと比較しても、iPhone 16 Pro Maxの優位性は明らかだ。Pixel 9 Pro XLが14時間37分という結果だったのに対し、iPhone 16 Pro Maxはそれを3時間以上も上回る持続時間を示した。
この結果について、Tom’s Guideは「iPhone 16 Pro Maxのバッテリー性能は驚異的で、実際の使用時には1日中バッテリー切れを心配する必要がほぼないだろう」とコメントしている。実際、18時間以上の持続時間があれば、多くのユーザーにとって1日の使用で十分な余裕があると言えるだろう。
iPhone 16シリーズ全体で見られるバッテリー性能の向上
Appleの最新iPhoneにおけるバッテリー持続時間の向上は、iPhone 16シリーズ全体で見られる傾向だ。Tom’s Guideのテスト結果によると、iPhone 16シリーズの全モデルが前世代のiPhone 15シリーズを上回るバッテリー持続時間を記録した。
具体的な結果は以下の通りである:
- iPhone 16:12時間43分(iPhone 15は11時間5分)
- iPhone 16 Plus:16時間29分(iPhone 15 Plusは14時間14分)
- iPhone 16 Pro:14時間7分(iPhone 15 Proは10時間53分)
- iPhone 16 Pro Max:18時間6分(iPhone 15 Pro Maxは14時間2分)
特に注目すべきは、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxの大幅な改善だ。iPhone 16 Proは前モデルから3時間以上、iPhone 16 Pro Maxに至っては4時間以上もバッテリー持続時間が延びている。
この劇的な性能向上の背景には、様々な要因が考えられるが、その一つが最新の3nmプロセスによって製造されたA18及びA18 Proチップにあるだろう。これらのチップは、前世代のA17チップと比較して大幅に電力効率が向上しており、同じバッテリー容量でもより長時間の使用を可能にしている。
さらに、物理的なバッテリー容量も増加している。例えば、iPhone 16 Pro Maxのバッテリー容量は4,685mAhと、iPhone 15 Pro Maxの4,422mAhから約6%増加している。この容量増加と、新チップによる電力効率の向上が相まって、驚異的なバッテリー持続時間を実現したと考えられる。
Tom’s Guideは「iPhone 16シリーズ、特にPro Maxモデルのバッテリー性能は、スマートフォン市場に新たな基準を設定した」と評価している。実際、iPhone 16 Pro Maxを上回るバッテリー性能を持つスマートフォンは、現時点では一部のゲーミング特化型モデルのみとなっている。
iPhone 16 Pro Maxが示した驚異的なバッテリー性能は、スマートフォン業界に新たな挑戦状を突きつけたと言える。今後、各社がこの挑戦にどう応えていくのか、その動向に注目したい。
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