Microsoftは、Brookfield社と約10.5ギガワットの再生可能エネルギー発電プロジェクトを新たに開発する契約を締結した。両社は、2026年から2030年の間に、主に米国とヨーロッパに新しい風力発電所と太陽光発電所を建設する。10.5ギガワットという数字は、一般家庭約180万戸分の電力に相当する。
Financial Times紙によると、MicrosoftはBrookfield Asset Managementが開発する再生可能エネルギー発電プロジェクトに推定100億ドルを投資することで合意したとのことだ。
FT紙によると、この契約は2026年から2030年の間に、アメリカとヨーロッパを皮切りに建設される大規模な新しい風力発電所と太陽光発電所の開発に資金を提供するものだという。
契約の詳細は明らかにされていない。
BrookfieldはFT紙に対し、この契約は、過去最大の再生可能エネルギー電力購入契約であった、鉱業会社Rio Tintoとオーストラリアの太陽光発電所との契約の約8倍の規模であると語った。
Microsoftの再生可能エネルギー担当ゼネラル・マネージャー、Adrian Anderson氏は、「Microsoftは、私たちの影響力と購買力を使って、すべての電力消費者に持続的なプラスの影響を与えたいと考えています」と同誌に語った。
El Economista誌は、スペインの再生可能エネルギー企業X-Elioがこの取引の一部であると付け加えたが、詳細は明らかにしなかった。
このパートナーシップは、Microsoftが二酸化炭素排出量を削減し、低炭素経済への世界的移行を支援する上で一歩前進するのに役立つ。Microsoftは、2025年までに自社のデータセンターとビルの100%を再生可能エネルギーで賄うことを目指している。
Brookfieldは、世界最大級の再生可能エネルギー開発企業であり、北米、ヨーロッパ、アジアで風力発電と太陽光発電プロジェクトの重要なポートフォリオを保有している。同社はMicrosoftとの提携に加え、買収や提携を通じて再生可能エネルギー事業を積極的に拡大している。Brookfieldは2023年に英国のBanks Groupを、2022年には米国を拠点とするエネルギー開発会社Urban Gridを買収した。
Microsoftは、5GW以上のデータセンター容量を稼動させており、今後6ヶ月で1GWのサーバー容量を追加し、2025年前半には1.5GWのデータセンター容量を追加する予定である。
同社はすでに世界最大級の再生可能エネルギー購入企業であり、先日の求人広告では、20GW以上の再生可能エネルギーを契約していると述べている。
また、OpenAIのために5GWのスーパーコンピューターを検討しているとも噂されている。
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