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次期SafariにはAIによる要約機能や広告ブロック機能が搭載される可能性

Y Kobayashi

2024年5月1日

Appleは、今年の秋に登場するiOS 18やmacOS 15において、生成AI機能を大々的にOSに統合する事が伝えられている。その詳細はまだ不明であり、恐らくWWDCにおいて多くが明らかになると見られるが、そのアップデートの一部としてAppleがSafariに統合するであろうAI機能の一部の詳細が、Apple Insiderによって報じられている。それによると、Appleは大規模言語モデル(LLM)を使った最もポピュラーな機能である“要約”に加え、こちらはあまり聞き慣れない“Web Eraser”と呼ばれる機能が搭載されるようだ。

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iOS 18: Safariの2つの新機能

Apple Insiderによると、AppleはSafariのアドレスバーにあるコントロールメニューのデザインを「新旧のページコントロールツールを中央に統合する」形で刷新することを計画しているようだ。そして、それに伴いいくつかの新たな機能がSafariに搭載されるという。

新たな機能の一つは、“Intelligent Search”と呼ばれるものだ。この機能はSafari 18のテストビルドではデフォルトでは有効になっていないが、アドレスバーの新しいメニューから有効にできるという。これは、Webブラウザの「Arc」が提供しているような、LLMによるWebページの要約機能を提供する物だ。Appleは次期iOS 18でOSにLLMを統合すると言われているが、この能力により、「Webページ内のトピックやキーフレーズを特定」し、ページの要約を生成するようだ。

また、もう一つの機能として、次世代Safariには、“Web Eraser”と呼ばれる機能も搭載される可能性があるようだ。Apple Insiderによると、この機能は「ユーザーが指定したWebページの特定の部分を削除、消去出来る」ものだという。

具体的には、ユーザーはこの機能を利用することでWebページから広告や画像などの特定の要素を削除することが可能になるという。そして、この機能を使ってユーザーが加えた変更についてSafariは記憶することができ、一度設定してしまえば、ページにアクセスする度にユーザーは再度変更を適用する必要はなく、同じ変更が適用されるとのことだ。もちろん、設定によってWebページに対して行った変更を元に戻す機能も提供されるという。

既にサードパーティが広告ブロッカーという形で提供している機能と同じ物だが、Appleはこの機能を直接Safariに組み込む事を計画しているようだ。

過去に消去されたコンテンツのあるウェブページにアクセスすると、サファリは、ユーザーが希望する変更を反映させるためにページが変更されたことをユーザーに通知する。ブラウザはまた、変更を元に戻し、Webページを変更されていない最初の状態に戻すオプションもユーザーに提供する。

ただし、Apple Insiderは、こうした開発段階で見つかった機能の全てがリリースされるわけではない点も指摘している。これまでにもいくつかの開発中の機能が日の目を見ることなくお蔵入りした実績があるため、今回の機能についても正式にリリースされるまでは確定的な事は言えない。

とは言え、Appleが次期OSにおいてAI機能を大々的にアピールすることはほぼ公然の秘密と言えるだろう。WWDCが近付くに連れ、更にいくつかの同社の新たな取り組みが明らかになることが予想される。


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