AppleがAIへの取り組みに関して、今年のWWDCではその成果について大々的に発表を行い、その遅れを取り戻そうとすることが予想されるが、Bloombergの新たな報道では、5月7日に発表されるiPadがそのAIへの取り組みを先取りする内容になる可能性があるとの事だ。Appleの内部情報に詳しいMark Gurman氏によると、新型のiPad Proは、M3チップの採用をスキップし、なんとAppleデバイスで初めて“M4”チップを搭載する可能性が高いという。
Gurman氏によると、M4チップはアップグレードした新たなニューラル・エンジンを搭載しており、Appleはこれを搭載する新たなiPad ProをApple初の「真のAI搭載デバイス」と位置づけているようだ。これによってAppleは新たなiPadシリーズの高度なAI処理能力をアピールするつもりらしい。今後Appleの新製品はすべて、次期チップを中心に高度なAI機能を搭載することになるだろうとGurman氏は考えている。
また、このM4チップは年内に新たなMacに搭載される予定だという。
Gurman氏によれば、WWDCの前にM4を搭載したiPad Proを発表しておくことで、AppleはWWDC 2024で開発者に、“集中して”ハードウェアとソフトウェアにAIを組み込むビジョンを示すことができると述べている。
ただし、M3チップが登場してからまだ6か月程しか経っていないことも考慮する必要があるだろう。Appleが開発スピードを上げているとは言え、そんな短期間で果たして既存の製品を陳腐化させるような施策を打って出るかというと疑問も残る。
新たなiPad Proは、有機ELスクリーンに加え、コンテンツクリエイターやデザイナーなどのための機械学習ツールを実現する可能性がある。アップグレードされたタブレットは、最新世代のApple Pencilにも対応する見込みだ。新たなApple Pencilは、紙に書く感覚をシミュレートする触覚フィードバックを初めて導入する可能性があるとも伝えられている。
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