任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2(仮称)」に関する新たな噂が浮上した。その情報によれば、ハードウェアの性能はValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とほぼ同等になる可能性があるものの、ソフトウェアの制限が大きな課題となる可能性が指摘されている。
厳しいセキュリティ上の制限により性能が抑制される可能性
Moore’s Law is DeadのBroken Siliconポッドキャストの最新エピソードで、Alderon GamesのMatthew Cassells氏が興味深い見解を示した。Cassells氏によると、Nintendo Switch 2のスペックはSteam Deckとほぼ同等になると予想されるが、CPUの単一コア性能が弱い点が一部のシナリオでパフォーマンスに影響を与える可能性があるという。
しかし、より重要な問題として浮上しているのが、ソフトウェア面での制限だ。コンソールメーカーは通常、セキュリティプロセッサや暗号化を組み込んでおり、これが性能に制限をかける。現行のSwitchがハッキングされ、最近ではフラッシュカートまで登場したことを考えると、任天堂が次世代機でさらに厳しい制限を設ける可能性は高い。
具体的な制限としては、現行のSwitchでも見られるものがある。例えば、フラッシュストレージの寿命を延ばすためにゲームが書き込めるデータ量に制限があり、これが一部のゲームにとって大きな制約となっている。また、パッチサイズにも厳しい制限があり、開発者のアップデート配信に影響を与えている。
一方で、Nintendo Switch 2には12GBのRAMが搭載される見込みで、これは現行モデルの4GBから大幅な増加となる。高解像度を目指さない限り、この容量で当面の間は十分だとされている。ただし、レイトレーシングや高度なUnreal Engine 5の機能を使用する複雑なゲームでは、非常に低い解像度からのアップスケーリングが必要になる可能性があり、画質のぼやけが懸念される。
Nintendo Switch 2はまだ正式に発表されていないが、ハードウェアとソフトウェアのバランスが、この次世代機の成功を左右する重要な要素となりそうだ。任天堂がどのようにしてセキュリティと性能のバランスを取るのか、今後の発表に注目が集まる。
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