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NVIDIA GeForce RTX 5090は前モデルよりもスリムなデュアルスロット・デュアルファン構成になるかも知れない

Y Kobayashi

2024年5月30日

NVIDIAのRTX 4090 Founders Editionは、3スロットを占有する巨大さでマザーボードのPCIeスロットを破壊することすらある、色々な意味で“猛獣”だったが、次期Blackwell RTX 5090 Founder Editionはその性能向上にもかかわらず、そのサイズは控えめな物になりそうだ。

優れた冷却システムとチップの発熱改善の成果か?

NVIDIAの次期Blackwell RTX 5090は、Ada Lovelaceアーキテクチャに基づくRTX 4090と比べて大きな性能の向上が噂されている。性能の向上はユーザーとしては歓迎すべきだが、グラフィックボードは性能の向上と共に近年ますます巨大化しており、RTX 4090は、その前のモデルと同様に3スロットを利用するサイズであることから、NVIDIAはついに次期RTX 5090において4スロットを占有するのではないかと、SNS上では憶測が飛び交っていた。

これに対しリーカーのkopite7kimi氏は、RTX 5090 Founders Editionが大方の予想とは逆に、2スロットになると述べている。つまり、現行モデルよりもコンパクトになると言うのだ。

加えて同氏は、RTX 5090 FEがデュアルファン構成になると述べている。これは、新しい冷却システムが現在のモデルよりも効率的であることを示唆していると見られる。

デュアルスロット設計を採用するということは、NVIDIAが冷却ソリューションに抜本的な変更を加え、より小型のパッケージで400Wを超える熱を放散できるようにしたと言う事になる。もしくは、NVIDIA Blackwell GPUが、TSMCの3nmプロセスへの移行により、大量の熱を発生させることなく高性能を発揮出来る事を示しているのかも知れない。

NVIDIA GeForce RTX 5090は、GPU、VRAM、VRMを収容するメインPCB、12V-2×6電源コネクタを備えた電源供給ボード、およびGen 5.0 x16リンクを採用するコネクタインターフェースを含む3つの異なるボードに分割された、まったく新しいPCB設計を利用するとも噂されている

NVIDIAのGeForce RTX 5090グラフィックスカードは、(若干カットダウンされたデザインではあるが)上位のGB202「Blackwell」ゲーミングGPUダイを搭載すると予想される。このGPUは、最新のGDDR7メモリをサポートし、512ビットと言う巨大なメモリバス幅を備え、16個のメモリモジュールを搭載した最大32GBのメモリ容量と28Gbpsのメモリ転送速度を提供すると予想されるが、発表間近に設計パラメータと仕様を変更する可能性があるため、上位SKUがより高速なメモリソリューションを搭載することになるかもしれない。

GPU名GB202AD102
GPC12 (各GPU当たり)?12 (各GPU当たり)
TPC8 (各GPC当たり)?6 (各GPC当たり)
SM2 (各TPC当たり)?2 (各TPC当たり)
総SM数192?144
サブコア未定4 (各SM当たり)
FP32128 (各SM当たり)?128 (各SM当たり)
FP32+INT32未定128 (各SM当たり)
CUDAコア24,567?18,432
ワープ数未定64 (各SM当たり)
スレッド未定2048 (各SM当たり)
L1キャッシュ未定192KB (各SM当たり)
L2キャッシュ未定96MB (各GPU当たり)
ROPs未定32 (各GPC当たり)
メモリ規格GDDR7GDDR6X
最大メモリバス幅512ビット384ビット
最大メモリ容量48GB?24GB

NVIDIAの、最初のBlackwell「RTX 5000」グラフィックボードシリーズを2024年第4四半期に発表すると予想されており、従来とは異なり、まずはRTX 5080が発売され、数週間後にRTX 5090が発売されると見られている


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