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NVIDIA、小型PC向けに「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」認証を設定し、ユーザーのPC組立を支援

Y Kobayashi

2024年6月4日

NVIDIAは小型PC(SFF: Small Form Factor)を構築するゲーマーが、高性能グラフィックボードを組み合わせて容易に小型PCを構築する事を支援するために、新しい「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」ガイドラインを発表した。

小型PC向けパーツの組み合わせを考える事が容易に

NVIDIAの「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」認証は、コンパクトシャーシに適合するグラフィックボードを定義した物だ。グラフィックボードベンダーはこの基準に適合するようにグラフィックボードを開発する事で、認証を得ることができ、ケースメーカーも「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」と互換性ありとしてケースを売り出すことで、これらの表示を元にユーザーはパーツの互換性に悩まされることなく、小型PCで高性能なグラフィックボードを組み込む事が可能になる。

「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」の認証は、GeForce RTX 4070以上で、以下のサイズに適合する物に与えられる:

  • 電源ケーブルの曲げ半径を含む最大高さ 151 mm
  • 最大長304 mm
  • 50 mmまたは2.5スロットの最大奥行き

一方、適合するPCケースは、マザーボード、ライザーカード、およびケーブルのためのスペースを確保するために少なくとも154.4 x 312 x 50mmのクリアランスが必要となる。

ASUS、Cooler Master、Corsair、Fractal Design、InWin、Kolink、Lian Li、MSI、Ncase、NZXT、Phanteks、SilverStone、Sliger、Thermaltakeなど、ほぼ20種類のSFF-Readyケースがリストされている。NVIDIAは、ASUS、Galax、Gigabyte、MSI、Zotac、PNY、Inno3Dなどのパートナーから提供される36種類のグラフィックボードが既に互換性があるとしている。

また、Asusがこれに合わせて「SFF-Ready Enthusiast」の認定を取得した最初のグラフィックボード「Prime GeForce RTX 4070 SUPER」、「Prime GeForce RTX 4070」、「Prime GeForce RTX 4060 Ti」を発表した。Asusによれば、新しいPrime GPUは厚さ50mm、長さ269mmで、2.5スロット設計のため、コンパクトなビルドに利用するのに最適な選択肢となる。

すべてのSFF認定グラフィックボードは、RTX 4070および4080ファミリーと成り、これより以前のRTX 3000等には適用されない。RTX 4090は3スロットカードなのでこの認証には適合しないが、その後継機であるRTX 5090は2スロットになるとの噂もあり、この認証を取得できる可能性がある。

NVIDIAがグラフィックボードの小型化を積極的に勧めたのは記憶にある限り初めてのことだろう。RTX 5090の小型化の噂と含めて、巨大化に突き進んできた動きに変化が訪れそうだ。


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