OpenAIは、最新のAIモデル「GPT-4o」の発表に際し、物議を醸した音声アシスタント機能の提供を数週間で開始するとしていたが、中々登場しないこの機能は調整が難航しているようで、同社はテスト開始を少なくとも1か月延期することを明らかにしている。
今秋にはChatGPT Plusユーザー向けに新たな音声アシスタントが提供開始予定
OpenAIはGPT-4oに基づくChatGPTの新たな音声機能の展開について、延期を行うことをXへの投稿で明らかにしている。同社によればこの延期の理由は「特定のコンテンツを検出して拒否するモデルの機能を改善」にあるとしている。具体的な詳細はそれ以上述べられていないが、恐らく兵器や爆弾の製造といった危険性をはらむ発言などへの応答に関するフィルタリングの強化と思われる。
加えてOpenAIは、GPT-4oによる音声応答のレスポンスが発表当初、人間並みの232ミリ秒(0.232秒)にまで高められていると述べていたが、こうした高い応答性を維持しつつ、数百万人のアクセスにも耐えられるようなインフラの整備にも取り組んでいる事を明らかにしている。
OpenAIによれば、7月下旬に少人数のアルファユーザー向けにテストが開始され、今秋にはChatGPTの有料サブスクリプションプラン「ChatGPT Plus」会員向けに広く提供が開始されるとのことだ。
また、ビデオや画面共有機能の展開についても開発を進めており、この展開スケジュールは別途アナウンスすると述べている。
OpenAI GPT-4o sarcasm from OpenAI on Vimeo.
合わせてOpenAIは、本日Mac向けのChatGPTデスクトップアプリが無料会員向けにも提供が開始された事を発表している。
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