QualcommのSnapdragon 8 Gen 4は、いくつかの情報源から大幅な価格引き上げが示唆されているが、これに伴いAndroidスマートフォンのフラッグシップは多くの付加価値を提供し、その価格引き上げに説得力を持たせる可能性がありそうだ。
一部のハイエンド機以外はチップセットのアップグレードだけに留まる可能性
著名リーカーDigital Chat Station氏によると、Snapdragon 8 Gen 4搭載のフラッグシップスマートフォンは、超音波指紋認証やペリスコープレンズなどの機能に加え、新たなシリコンバッテリー、そして一部上位機種はLPDDR5Tメモリを採用する可能性があると言う。
Snapdragon 8 Gen 4の新しい機種はコストが高い。大部分の機種は、新しいシリコンバッテリー、超音波指紋認証、新しいペリスコープカメラ、高規格の防塵防水機能を搭載しています。標準仕様でLPDDR5Xを、高スペック配仕様では非常に高価なLPDDR5Tを採用しており、価格設定が試されるでしょう。
LPDDR5Tメモリについては、2023年11月にSK hynixが出荷を開始しているが、実際に採用しているスマートフォンは出てきていない。まだまだ価格が高いこの規格ではあるが、Snapdragon 8 Gen 4世代で採用率が高くなることで、量産が進み全体的なコストが低減する可能性もあるだろう。
シリコンバッテリーとは、従来のリチウムイオン電池において負極素材に用いられているグラファイト素材をシリコン素材に置き換えた物で、理論的にはグラファイトの2倍以上のリチウムを蓄えることが出来、バッテリー容量を大幅に増やすことが可能になる。これも徐々に採用が進められるようだ。
こうした新たなテクノロジーの採用は全体的なスマートフォンの価格を引き上げることにも繋がるだろう。これは以前からDigital Chat Station氏も指摘していたことだ。そこに付加価値を見出す消費者もいるだろうが、大多数は大幅な価格引き上げを良しとはしないだろう。メーカーは難しい選択を迫られることになりそうだ。
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