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Stability AI、最大3分の楽曲作成が可能な「Stable Audio 2.0」を公開、無料での利用も可能に

Y Kobayashi

2024年4月4日

Stability AIは創業者が辞任して間もないが、明るい話題も提供している。同社は、音楽生成プラットフォームのアップグレード版であるStable Audio 2.0を発表した。前バージョンでは90秒に制限されていた作成される曲の長さが最大で3分まで可能になっており、より実用的な物となっている。

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Stable Audio 2の主な特徴のひとつは、サンプルオーディオファイルから、新たなサウンドサンプルを作製出来る「オーディオ・トゥ・オーディオ機能」だろう。音楽クリエイターの著作権を保護するため、Stability AIはAudible Magicと提携し、同社のAudio Content Recognition (ACR) 技術を使用してコンテンツをリアルタイムで照合し、著作権侵害を防止しているという。

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また、キーボードのタイピングから群衆のノイズや街の雰囲気まで、サウンドやオーディオエフェクトを作成するためのオプションも強化されている。スタイル転送機能も追加され、ユーザーは新規作成またはアップロードしたオーディオファイルを、プロジェクトの希望するスタイルに合わせることが出来る。

前バージョンと同様、Stable Audio 2はAudioSparx音楽ライブラリからのデータのみで学習された。このライブラリは、音楽、効果音、各楽器トラック、対応するテキストメタデータを含む80万以上のオーディオファイルで構成されている。Stability AIは、AudioSparxの全アーティストには学習プロセスから外れる機会があったと述べている。

Stability AI社のオーディオ・チームの元責任者であるEd Newton-Rex氏は、著作権で保護された作品で生成AIモデルをトレーニングすることが “フェアユース”と見なされるという同社の見解に同意しなかった。彼は、クリエイターの許可なくAIモデルをトレーニングすることは道徳的に間違っており、彼らの生活を損なう可能性があると強調し、他のAI企業の従業員に対して、クリエイターに対するより公正な扱いを提唱するよう促した。

興味のあるユーザーはStable AudioのWebサイトからすぐに無料で試す事が可能だ。登録すると20クレジットが付与され、これを利用する事で作曲することが可能だ。無料プランでは毎月20クレジットが付与される。有料プランでは、このクレジットが500〜が毎月配布される。ライセンスもクリエイターライセンスが付与され、作成された楽曲を商用目的で利用することが可能となる。


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