イーロン・マスク氏、OpenAIに約15兆円での買収を提案

2025年2月11日

当記事のリンクにはアフィリエイト広告が含まれています。

Elon Musk氏率いる投資家グループが、OpenAIに対し974億ドル（約15兆円）の買収提案を行ったことが明らかになった。MuskはOpenAIの非営利回帰を求めており、営利かを進めるOpenAIのSam Altman CEOとの対立が激化している。

Musk氏率いるグループがOpenAI買収に動く

The Wall Street Journal紙（WSJ)によると、Elon Musk氏率いる投資家グループが、OpenAIの買収に向けて動き出しており、買収提案額は974億ドルにのぼるとのことだ。Musk氏の弁護士であるMarc Toberoff氏がWSJに対し、買収提案を行ったことを認めている。

この提案には、影響力のある支援者が集まっている。Musk氏のxAIに加えて、Valor Equity PartnersやJoe Lonsdaleの8VCなどのベンチャー企業、ハリウッドの大物Ari Emanuelも参加しているとのことだ。

非営利回帰を求めるMusk氏

Musk氏は、OpenAIが設立当初の「オープンソースで安全重視」という理念から逸脱し、営利企業に移行しようとしていることに強く反発している。Musk氏は声明で、「OpenAIがかつてのオープンソースで安全重視の善良な組織に戻る時が来た」と述べ、買収を通じてOpenAIを本来の姿に戻すことを強調した。

Musk氏はOpenAIの共同創業者の一人であるが、2019年に同社を離れている。その後、OpenAIはMicrosoftからの巨額の投資を受け、ChatGPTなどの生成AI技術で急速に成長した。しかし、MuskはOpenAIの営利化と、それに伴う情報公開の減少を批判し、OpenAIとSam Altman CEOを提訴している。

Altman CEOはX買収で応酬

買収提案に対し、OpenAIのSam Altman CEOは、自身のX（旧Twitter）アカウントで「結構ですが、もしあなたが望むなら、97.4億ドルでTwitterを買収しますよ」と投稿し、皮肉たっぷりに応酬した。Musk氏がTwitterを440億ドルで買収したことを引き合いに出し、買収提案を一蹴した形だ。