Appleの新型MacBook Airに搭載されるM4チップのベンチマークスコアが流出し、その性能の一端が明らかになった。M4 iPad Proと同等のGPU性能を持つことが示唆され、M3チップからの確実な性能向上が期待される。発売も間近か。
M4 MacBook Airのベンチマークスコアが示すもの
GeekbenchのWebサイトに掲載された情報によると、macOS 15.2を搭載し、10コアのM4チップと24GBのメモリを搭載した「Mac16,12」というデバイスのMetalグラフィックスベンチマークスコアは54,806だった。
このスコアは、M4チップを搭載した13インチiPad Proのスコア(54,064)と非常に近い。両デバイスが薄型でファンレス冷却を採用していることを考えると、この僅差は納得できる。
この謎のMacBookは、既存のMacのコードネームと一致しないが、Apple自身が誤ってリークしたMacの識別子とは一致する。これは、M4 MacBook Airのものとされている。
ベンチマークの信憑性
このベンチマークは、未発表のAppleハードウェアであるかのように見せかけるために偽造された可能性も否定できない。しかし、M4チップに期待される性能と概ね一致するため、その可能性は低いと考えられる。
比較対象として、前述のiPad Proのスコアだけでなく、M4 MacBook ProのMetalテストスコア(57,596)を見てみると、その差はわずか5%の性能差だ。MacBook Proはアクティブ冷却を備えているため、MacBook Airよりも高いスコアを記録するのは当然と言える。
これらのことから、今回のリークは、M4 MacBook Airの実際の性能を示す、信頼できる結果である可能性が高い。
M4 MacBook Airの発売時期と期待される新機能
M4 MacBook Airは、早ければ3月にも発売されると予測されている。BloombergのMark Gurman記者は「遅くとも3月までに発売されるだろう」と報告している。。
新型MacBook Airには、M4チップの搭載に加えて、いくつかの新機能が期待されている。具体的には、以下の点が挙げられる。
- ディスプレイの改良:OLEDパネルの採用はまだ先になる見込みだが、よりシャープな画像と優れたバッテリー持続時間を実現する新しい酸化物TFTパネルが採用される可能性がある。
- Webカメラの改良:「Front Ultra Wide Camera」というコード名がmacOSで発見されており、センター ステージやデスクビューなどの機能に対応する高性能なWebカメラが搭載されるかもしれない。
- 複数モニターのサポート強化:より多くの外部モニターを接続できるようになる可能性がある。
ベンチマーク結果の信頼性と注意点
リークされたベンチマーク結果は、M4チップの性能に関する信頼性の高い指標と見られている。複数のWebメディアも、このリークが、間もなく登場するM4 MacBook Airの信頼できる、おそらくは本物の結果であると見ている。
ただし、現時点では初期のベンチマーク結果には懐疑的な見方も必要だ。そして、初期のベンチマーク結果であることもあり、割り引いて考えることが推奨される。しかしながら、リークされたスコアはM4チップの期待値に概ね沿っており、製品版のMacBook Air M4の性能を予測する上で貴重な情報源となるだろう。
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