Intelのコードネーム「Lunar Lake」と呼ばれる、「Core Ultra 5 238V」および「Core Ultra 5 234V」のCPU情報が流出し、メモリ構成が明らかになった。現在のノートPC向けMeteor Lakeの後継となるLunar Lakeは、革新的なメモリ統合により、かなりの性能を発揮しそうだ。
リークによりオンパッケージメモリの構成が明らかに
Lunar LakeはIntelのプロセッサとしては初めてとなるオンパッケージメモリを導入する。この追加メモリは、CPU、GPU、NPUと一緒にチップ上に配置される。チップメーカーのテストファイルを発掘した@InstaLaX64氏によると、Lunar Lakeの設計を採用した2つのCPU、Core Ultra 5 238Vと234Vが明らかになった。
両チップはパフォーマンス重視のLion Coveコアと効率重視のSkymontコアの4+4構成の8コアを備えている。メモリ構成に差があり、234Vは16GBのLPDDR5X RAMを搭載し、238Vはその倍の32GBの高速メモリを搭載している。
今回流出した初期テストファイルには、ベースクロックが2.1GHzと控えめに記載されているが、ブーストクロックは3.1GHzに達すると報告されている。これはテスト目的で低く設定されている可能性が高い。参考までに、Meteor Lakeのブースト速度は4GHzを超えるため、Lunar Lakeも低電力ながら同様の高速性能が期待される。
このLunar Lakeの狙いは、8Wから30Wの電力範囲内での超効率的なコンピューティングにある。しかし、電力が低いにもかかわらず、性能は印象的だ。
リーク情報によると、Lunar Lakeは全く新しいマイクロアーキテクチャ、NPU AIアクセラレータ、そして統合されたXe “Battlemage”グラフィックスを搭載する予定である。特に注目すべきは、Lunar LakeがIntelの新しいXe2-LPGアーキテクチャを初めて採用する製品になることである。
これらのチップが、Intelの18Aまたは20Aプロセスノードを採用するかどうかはまだ不明である。また、TSMCの3nm技術が採用される可能性もささやかれており、これもIntelにとっては初めての試みとなる。
最後に、Lunar Lakeと共に登場する可能性があるArrow Lakeについてだが、この新しいプラットフォームは、高消費電力のゲームシステムをターゲットにしている。噂によると、Arrow LakeはLunar Lakeと似たCPUアーキテクチャを持ちつつ、コア数が多く、古いXe-LPG Alchemist GPUコアを搭載することになるだろう。
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