AMDが先日発表したZen 5コア・アーキテクチャを採用した「Ryzen 9000」シリーズデスクトップCPUは、フラッグシップのRyzen 9 9950Xにおいて「世界最速のコンシューマー向けデスクトップ性能」を達成したと同社は述べているが、ことゲームにおいては状況が少し異なるようだ。AMDのDonny Woligroski氏は、ゲーミング性能に関しては、Ryzen 7000X3Dが依然としてRyzen 9000を上回ると述べている。
Ryzen 7000X3Dが依然として王者の称号を維持、しかしその差は大きく縮まる
AMDの3D V-Cache搭載プロセッサが、その後に登場した最新モデルをゲーミング性能に関しては上回り続けるというのはここ数年の伝統であったが、今回に関してはその差は縮まっているという。
私はWoligroski氏に、9950Xが市場最速のゲーミングチップの栄冠を手にするかどうかを尋ねた。「ゲームでは最速ですか?我々のテストでは、競合製品よりも高速です。X3Dは依然として王者ですが、X3Dと非X3Dの差は通常よりもずっと小さいです」とWoligroski氏は答えた。「つまり、7800X3Dは9700Xよりも高速ですが、期待するほどではありません」。
Tom’s Hardware
AMDは、Zen 5全体ではZen 4に比べてクロックあたりの命令数(IPC)が16%向上しているという点が、今回Ryzen 9000がRyzen 7000X3Dに肉薄できた要因だろう。だが、Ryzen 7000X3Dのゲーミング性能の王座の座はまもなく新たな王者に譲ることになる。
新たな情報では、AMDは3D V-Cache搭載プロセッサの単なる焼き直しではない改良に取り組んでおり、噂では9月にも新たなZen 5向け3D V-Cache搭載プロセッサ「Ryzen 9000X3D」製品が登場すると言われている。IntelのArrow Lake-Sがその後に登場すると見られているが、ゲーミング性能に関してはAMDがしばらく玉座を維持する事だろう。
Source
コメント