AppleのiPhone 15 ProモデルとGoogleのPixel 8 Proは共に現行世代でトップクラスのディスプレイ品質を備えているとの評価を獲得しているが、最新のレポートによれば、この傾向は次世代モデルでも変わらない可能性がある。韓国The Elecが伝える所によれば、Samsungの最先端OLEDパネル「M14」がApple、Googleの両社に供給されることが報告されている。これは、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxや、GoogleのPixel 9シリーズ、そして第2世代のPixel Foldに搭載される可能性があるようだ。
AppleはiPhone 16の上位のみ、GoogleはPixel 9全てで最新のディスプレイを採用か
Samsungは最新の有機EL(OLED)パネルを開発し、AppleとGoogleに供給するようだ。業界関係者がThe Elecに語ったところでは、「Samsung DisplayがM14材料メーカーに注文を出し、生産準備に入った。GoogleとAppleのスマートフォンが適用対象だ」とのことである。
ここで言及されている「M14」とは、SamsungがOLEDパネルで用いられる材料セットの番号を指す。「M」シリーズ材料セットでは、数字が高いほど高性能な材料を用いており、明るさや寿命の点で下位の物よりも優れた特性を示す。iPhoneで言えば、iPhone 15シリーズの全モデル、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxは「M12」材料セットを用いていた。これはSamsungの現行最先端の材料セットだ。
「M14」はSamsungが新開発した材料で、「M12」を上回るこれまでで最高の性能を示すという。以前のThe Elecの報道では、青色蛍光材料を青色燐光材料に置き換えることでOLEDパネル全体の電力消費を抑えることに焦点を合わせた開発が行われている事が報じられており、今回のM14によって消費電力の削減も期待出来そうだ。
今回のThe Elecによれば、このM14は、AppleのiPhone 16 Pro及びiPhone 16 Pro Maxに採用されるようだが、iPhone 16、iPhone 16 Plusの下位2機種には、現行モデルと同じM12が採用されるとのことだ。これはコスト削減の一環だろう。
驚くべきは、Googleは次期Pixel 9シリーズにおいて、このM14を全てのモデルで採用すると言う。GoogleのPixel 9シリーズはこれまでの2モデル体制から、「Pixel 9」、「Pixel 9 Pro」、「Pixel 9 Pro XL」の3モデルに移行するという。Googleは下位モデルのPixel 9においても高品質のディスプレイを採用するつもりのようだ。また、新たなPixel FoldについてもM14が用いられるという。
GoogleはPixel 9シリーズの発表イベントをこれまでの秋から8月13日とかなり前倒しして行う事が発表された。この新たなディスプレイの性能についても遠からず明らかになることだろう。
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