AMDの新しいドライバーレベルフレーム生成技術「Fluid Motion Frames 2」が、前バージョンから大幅な進化を遂げたことが明らかになった。Digital Foundryの技術専門家たちは、この技術を「馬鹿げるほど優れている」と評している。
AFMF 2が驚異的なフレームレート向上と品質改善
Digital Foundryの最新週刊ポッドキャストで、専門家たちはAMD Fluid Motion Frames 2の初期レビューを提供した。テストされたゲーム 『Control』、『Cyberpunk 2077』、『Senua’s Saga: Hellblade 2』において、この技術は通常、ベースフレームレートの2倍を達成し、かつ初代バージョンよりも大幅に優れた品質を実現したとのことだ。
特筆すべきは、初代バージョンで問題となっていた高速動作シーンでの品質低下が改善されたことだ。これにより、RX 7900 GREのようなアッパーミッドレンジのグラフィックスカードでも、許容可能な視覚品質を保ちながら高リフレッシュレートの体験が可能になった。
しかし、いくつかの課題も残されている。例えば、『Control』のエイミングレティクルなど、HUD要素の視覚品質に関する問題がまだ存在する。それでも、AMD Fluid Motion Frames 2は大きな可能性を秘めている。高速でアクション性の高いゲームから、よりゆっくりとしたペースのタイトルまで、低いベースフレームレートでも優れた体験を提供できるからだ。
品質面では、あらゆるGPUでフレーム生成を提供するアプリケーション「Lossless Scaling」よりも優れているとされる。NVIDIA DLSS 3やAMD FSR 3 Frame Generationには及ばないものの、これらの技術が実装されない可能性が高いゲームやエミュレートされたゲームにとって、AMD Fluid Motion Frames 2は大きな価値を持つ。
この革新的な技術は、ゲーミング体験を大きく向上させる可能性を秘めており、特にミッドレンジのハードウェアユーザーにとって朗報となりそうだ。AMDの公式Webサイトでは、Fluid Motion Frames 2に関するさらなる情報が提供されている。
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