Appleは、独自のOSへのAI統合「Apple Intelligence」によって、OpenAIのChatGPTをiPhoneやMacから利用できる窓口を提示したが、更なる選択肢として、Metaの生成AIモデルの提供についても同社と協議を行ったことを、Wall Street Journal紙が伝えている。
AppleはGoogleやMeta、Anthropicなどとの協力を模索
AppleはMicrosoftやGoogleがAI分野で矢継ぎ早に新製品を発表する中で沈黙を続け、投資家からはAI開発を進めるように圧力を受けていた。
WWDCでは独自の小規模なAIを発表したが、自社製品を強化するためにOpenAIなどの他社のAIを活用すると述べている。
Wall Street Journalの報道によると、情報筋の話として、MetaはAppleとの間で、同社の生成AIモデルをApple Intelligenceに統合することについて協議を行ったという。
Apple Intelligenceへの他社の生成AIモデルの統合については、GoogleのGeminiについても協議が進められているようで、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるCraig Federighi氏は6月のWWDCで、この可能性について言及し「最終的にユーザーが望むモデルを選択できるようにしたい」と述べていた。
また、OpenAIのライバル企業と目され、先日最新の「Claude 3.5 Sonnet」をリリースした「Anthropic」や、AIによる検索エンジンを開発しているスタートアップ「Perplexity」とも同様の協議を行っているという。
しかし、現時点ではOpenAIのみがパートナーとして確認されている。OpenAIのGPT-4はApple Intelligenceに統合され、Siriやほかのツールを強化し、一部の機能は今年後半に登場する見込みだ。
Source
- The Wall Street Journal: Apple, Meta Have Discussed an AI Partnership
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