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Apple、中国市場でのスマートフォン販売で大きな落ち込み、前年同期比25%減の衝撃

Y Kobayashi

2024年4月27日

市場調査会社Canalysの調査によると、中国市場におけるAppleの落ち込みはかなり大きいようだ。Appleは前四半期では大きく売上を伸ばしていたが、2024年第1四半期では1位の座から陥落したのみならず、一気に5位まで転落した事が明らかになった。そして、この落ち込みは四半期ベースで見れば過去最大の落ち込みだという。

これに先立ち、Counterpoint Researchは、Appleの中国における2024年第1四半期のiPhone販売台数が前年同期比19.1%減であったと報告していたが、今回Canalysは、売上は25%減と大幅に悪化したと主張している。

Appleの落ち込みはトップ5ベンダーの中で最悪で、iPhone出荷台数は、前年同期比25%減の1,000万台に留まり、市場シェアは20%から15%に低下した。これに対し、トップのHuaweiは前年同期比70%増の1,170万台のスマートフォンを出荷し、シェアは2023年第1四半期の10%から17%に上昇し、一気に1位に躍り出ている。

2024 年第 1 四半期の
出荷台数 (百万台)
2024 年第 1 四半期の
市場シェア
2023 年第 1 四半期の
出荷台数 (百万台)
2023 年第 1 四半期の
市場シェア
年間
成長率
Huawei 11.7 17% 6.8 10% 70% 
OPPO 10.9 16% 12.6 19% -14% 
HONOR 10.6 16% 9.7 14% 9% 
vivo 10.3 15% 11.3 17% -9% 
Apple 10.0 15% 13.3 20% -25% 
その他14.2 21% 13.8 20% 3% 
合計67.7 100% 67.6 100% 0% 

CanalysのリサーチアナリストであるLucas Zhong氏は、これはAppleが生成AIに足元をすくわれたことが一因だと分析している:

「生成AI対応スマートフォンは、2024年に中国ベンダーがハイエンドで差別化を図り、自国市場でAppleに挑戦する重要な機会を提供します。Canalysは、中国本土における2024年の生成AI対応スマートフォンの出荷台数は、世界平均の9%を上回る12%に達すると予測しています。ベンダー各社は、興味深いAIのユースケースを開発し、消費者を啓蒙するために多額のマーケティング費用を投じて最新のフラッグシップモデルにAI機能を組み込むことで、消費者を積極的に取り込んでいます」。

しかし、Canalysの2021年第3四半期から2024年第1四半期までの販売台数チャートによると、iPhone 15のピーク販売台数は前年のiPhone 14よりも高かった事もまた確かだ。

2024年2月、Appleは中国の売上が前年比13%減となったと報告したが、それでも同国でのiPhone売上は200億ドル強に上る。


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