Apple CEOのTim Cook氏は、2月19日(水)に新製品発表イベントを開催することを明らかにした。「ファミリーの最新メンバー」という表現から、単一製品の発表が示唆されており、iPhone SEの後継モデルが登場する可能性が高い。
iPhone SE後継モデルの登場に期待
AppleのCookは、自身のX(旧Twitter)アカウントで「Get ready to meet the newest member of the family(ファミリーの最新メンバーに会う準備を)」というメッセージとともに、AppleロゴのGIF動画を投稿した。投稿には「#AppleLaunch」のハッシュタグも含まれており、2025年2月19日(水)に新製品発表イベントが開催される可能性が高い。
イベント名が「Apple Event」ではなく「Apple Launch」となっている点も、新製品の発表が複数に及ぶ可能性を示唆していると見る向きもある。しかし、Cook氏が「newest member of the family(最新メンバー)」と単数形で表現していることから、今回のイベントは特定の製品に焦点を当てたものになる可能性が高いと予想される。
注目の的はiPhone SE 4か?デザイン刷新、iPhone 14ベースの筐体へ
最も有力視されている発表製品は、エントリーモデルのiPhone SEの次期モデル、iPhone SE 4である。最後に刷新されたのは2022年3月で、iPhone 13世代のチップセットを搭載していた。現行のiPhone SEは、Appleのラインナップの中で唯一、旧来のデザインを踏襲し、ホームボタンと太いベゼルを備えている。また、Lightningポートを搭載する数少ないモデルの一つでもある。
業界アナリストやリーカーの情報によると、iPhone SE 4はデザインを大幅に刷新し、iPhone 14のデザインを踏襲する可能性が高いとされている。具体的には、ベゼルレスのディスプレイとノッチ(切り欠き)が採用され、ホームボタンは廃止、Face ID(顔認証)が搭載されると見られている。
iPhone SE 4のスペックと新機能:A18チップ、Apple Intelligence対応か
iPhone SE 4には、最新のA18チップが搭載されるとの予測も出ている。A18チップは、高度なAI機能であるApple Intelligenceをサポートすると見られており、iPhone SE 4でも利用可能になる可能性がある。また、8GBのRAMを搭載し、パフォーマンスが大幅に向上することも期待されている。
カメラに関しては、背面カメラはシングルレンズになる見込みである。ただし、iPhone 15と同様のアクションボタンが搭載される可能性や、Apple初の自社製セルラーモデムが採用される可能性も報じられている。価格は500ドル程度に設定されるとの噂もあり、実現すればミドルレンジAndroidスマートフォン市場に大きな影響を与える可能性がある。
その他の発表製品の可能性:AirTag 2、M4 MacBook Airも?
今回のイベントでは、iPhone SE 4以外にも新製品が発表される可能性がある。BloombergのMark Gurman氏は、AirTagの第2世代モデルであるAirTag 2が発表される可能性を指摘している。AirTag 2は、追跡範囲の拡大や、セキュリティ強化のための耐衝撃性スピーカーの搭載など、大幅なアップグレードが期待されている。
また、macOSの内部情報やリーク情報からは、M4チップを搭載したMacBook Airが2025年初頭に発表される可能性も示唆されている。ただし、M4 MacBook Airの発表は3月以降になるとの見方もあり、今回のイベントで発表されるかは不透明である。その他、新型Apple TV、新型HomePod、新型AirTags、Mac Studio、Mac Proなどの発表も噂されているが、Mac StudioとMac Proのアップデートは年央になるとの情報もある。
XenoSpectrum’s Take
今回のAppleの発表は、エントリーモデルであるiPhone SEの刷新に焦点を当てたものになる可能性が高い。iPhone SE 4は、デザイン、性能、機能の全てにおいて大幅な進化を遂げ、競争の激しいミッドレンジスマートフォン市場に大きな影響を与えるだろう。特に、A18チップとApple Intelligenceの搭載は、この価格帯のデバイスとしては画期的な進化であり、ユーザーエクスペリエンスを大きく向上させる可能性がある。一方で、シングルカメラの採用は、一部のユーザーにとっては懸念材料となるかもしれない。
Source
- Tim Cook (X)
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