Appleの最新デバイスVision Proの生産が2024年末をもって終了した可能性が高いようだ。40万円超えという高価格と限定的なコンテンツ環境が販売不振の要因とされ、次世代モデルの開発も一時中断されている。
販売不振の実態が明らかに
Vision Proの2024年の出荷台数は42万台程度にとどまる見込みだ。これは初代iPhoneの139万台、初代iPadの1,500万台、Apple Watchの1,000万台と比較して大幅に少ない数字となっている。当初Apple内部では70-80万台の販売を見込んでいたとされ、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏も50万台の販売を予測していた。
生産を担当する中国Luxshareは、10月時点で1日あたり約1,000台の生産規模まで縮小。これはピーク時の半分の水準である。5月には一部のサプライヤーがすでに部品生産を停止していたことも明らかになっている。
The Informationは10月の報道で2024年末にVision Proの製造を完全に停止させる計画があったが、それに先立ちAppleが突然Vision Proの生産を突然縮小したことを報告していた。
次世代機の開発方針を転換
The Informationの報道によると、Appleは当初計画していた第2世代Vision Proの開発を少なくとも1年間停止。代わりに低価格モデルの開発に注力する方針のようだ。新モデルの想定価格は1,600ドル程度で、ディスプレイの解像度を下げることでコストを抑制する計画だ。
Appleはこのモデルに大きくかけており、生涯販売予想台数は400万台とVision Proの目標の5倍強に設定しているようだ。BloombergのMark Gurman氏によれば、この新モデルの発売は2025年秋から2026年春の間になる見通しだという
Source
- The Information: Apple Sharply Scales Back Production of Vision Pro
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