AMDは、発表したばかりのZen 5「Ryzen 9000」シリーズの一部仕様を変更することを検討しているようだ。Wccftechが独自に入手した情報によると、前モデル「Ryzen 7 7700X」のTDP105Wから、65Wへと省電力化が図られる形となった「Ryzen 9 9700X」について、上位2モデルと同様にTDPが120Wに変更となり、更なるパフォーマンス向上が目指されるという。
前モデルのTDPを上回る大幅なパフォーマンス向上へと変更か?
ComputexでAMDが発表した内容では、「Ryzen 9 9700X」は3.8GHzのベースクロック、5.5GHzのブーストクロック、そして65WのTDPというスペックが明らかになっていた。
これは、現行世代の105W TDPであるRyzen 7 7700Xよりも大幅に低いもので、それに伴い、Ryzen 7 7700Xのベースクロック4.5GHzと比較しても大幅に低いものとなっていたが、AMDはRyzen 9 9700Xの仕様に変更を加える可能性があると言う。
入手した情報によると、AMDはこの8コアパーツの仕様変更の可能性についてパートナー企業に通知したとされる。AMDのRyzen 7 9700XのTDPが120Wに引き上げられる可能性があり、これは現在の公式仕様である65Wのほぼ2倍である。このチップは8コア、16スレッド、ベースクロック3.8 GHz、ブーストクロック5.5 GHz、40 MBのキャッシュを特徴とし、Zen 4コアアーキテクチャをベースとするAMDのRyzen 7 7700Xより100 MHz高速である。
Wccftech
実際の所どうなるのかは現時点では不明だが、Wccftechによれば、これはRyzen 7000X3Dシリーズのパフォーマンスに近づけるための施策とのことだが、前モデルを上回るTDPになると言うのも少し考えにくい選択ではある。
なお、AMDの公式サイトでは現在の所、仕様に変更はない。HardwareLUXXがAMDに問い合わせたところ、同社はコメントを避けており、肯定も否定もしていないとのことだ。
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