
サイエンス
上海の地盤沈下が急速に進行中:海面上昇を凌駕する「人為的沈下」の脅威
世界有数のメガシティ、上海。その足元が、我々の想像を絶する速度で静かに沈み続けている。最新の研究は、地球温暖化による海面上昇という世界共通の課題に加え、上海が「地盤沈下」という、より深刻で局所的な問題に直面していることを […]
上海は中国の直轄市であり、世界有数の金融および物流の拠点です。長江(揚子江)のデルタ地帯に位置するため、もともと軟弱な地盤を有していますが、近年の急速な高層ビルの建設や地下水の過剰な汲み上げにより、深刻な地盤沈下が進行しています。最新の研究では、過去100年間で一部地域が1メートル以上沈下したことが報告されており、地球温暖化による海面上昇と相まって、洪水リスクの増大やインフラへの被害が懸念されています。市当局は地下水汲み上げの規制や人工涵養などの対策を講じていますが、世界のサプライチェーンにおける重要性から、その脆弱性は国際的な経済リスクとしても注目されています。