
270mの屋外大気を通過しても情報が残る:光のトポロジカル保護が示した98%の復元力
大気乱流で崩壊したレーザー光から幾何学的不変量を読み出すことで、波面補正なしにトポロジカル情報を復元する屋外270mの実験が成功した。原理実証の物理的詳細と実用通信に向けた課題を解説する。
HZBが2026年8月26日に発表した効率30.3%のペロブスカイト-シリコンタンデム太陽電池は、業界記録35.5%はもとより自社の32.5%も下回るが、吸収層を溶媒フリーの蒸着製法で作った量産面での到達点に意義がある。

UCLAの研究チームがヒ素化ホウ素結晶を用い、室温(300 K)で熱が光線状に流れるフォノン集束の直接観測に初めて成功した。極低温に限定されていた熱の波動輸送を常温で実証した物理的背景と課題を解説する。

KAISTの研究チームが市販黒鉛負極の3次元デジタルツインを構築し、急速充電時の劣化を解析した。電極全体の平均値では見えないバインダー偏在がリチウム電析や応力集中を引き起こす機構を解明し、空間配置を重視した電極設計の指針を提示した。

世界各地で大規模な地震が相次ぎ発生数が増えたように感じられるが、統計データによれば発生頻度は例年並みかそれ以下である。観測技術の向上や人口密集地での被害、報道による心理的バイアスが、地震が頻発しているという誤解を生む要因となっている。

英ダラム大学の研究は、北海の枯渇油田が英国の2040年時点の想定年間需要の7年分に相当する3,659TWhの水素を貯蔵できると試算した。だが具体化しているCentricaのRough計画は10TWhにとどまり、理論値との差が実装の距離を映す。

理研などが2µm固体レーザーを用いたEUV光発生でマルチレーザー照射法を実証。スズ平板ターゲットにおいて同一総エネルギーで変換効率を2.6%から3.6%へ高めた。

分子研の「春海」は約50量子ビットで稼働を始めた。国内初の意味は規模ではなく、ソフトウェアからQPUまでを統合し、誤り訂正研究を実機へ移した点にある。

アデレード大学などの研究チームが、白綿より表面温度が4.2℃低くなる紫色テキスタイルを開発した。分子骨格材料MOFを活用し、大気の窓を介して宇宙へ熱を捨てることで、色彩の保持と高い冷却性能を両立させている。

京都大学がイオン注入で製造する新構造SiCトランジスタで600℃動作を実証。閾値電圧のばらつきを従来の2V超から0.1V未満に抑え、高温SiC集積回路の量産化に向けた道筋を示した。

中国の研究チームは、共振器で増幅した真空ゆらぎを利用し、外部エネルギーなしで超伝導転移温度を上昇させることに成功した。仮想光子との相互作用で物質の性質を制御するこの手法は、真空を工学的に活用する新たな道を示す画期的な成果である。

ハーバード大学のチームが脳オルガノイドを5年以上培養し、DNAメチル化時計が生体内と同じペースで進むことを示した。細胞は経過時間を「記憶」し、移植先で発生段階を飛び越える。出生後脳成熟の実験的モデルが開かれた。