
テクノロジー
生きた神経細胞を載せたCL1をNUSが20台運用、「生物学的データセンター」は何を実証したのか
NUSが生体ニューロン計算機CL1を20台収めた研究ラックの独立運用を開始した。商用化には、生命維持を含む電力効率、培養再現性、稼働率の実測が要る。
CL1は、Cortical Labsが発表した世界初の商用合成生物学的知能(SBI)システムである。実験室で培養された数十万個の人間の神経細胞(ニューロン)を平面電極アレイ上に配置したチップを中核とし、データの受信、処理、出力を神経発火パターンを通じて行う。装置の大部分は、温度制御や培地の循環など、細胞の生命を維持するための精巧なシステムで構成されている。従来のAIハードウェアと比較して驚異的なエネルギー効率を誇り、30ユニットのスタックでも消費電力は1,000ワット程度に抑えられている。2025年後半に一般利用が開始される予定で、創薬や神経疾患の研究プラットフォームとしての活用が期待されている。