サイエンス
水中を舞う1mmのマイクロロボット「Smartlet」誕生:光で会話し、自律的に協調するSFの世界が現実に
まるでSF映画のワンシーンだ。目に見えないほど小さなロボットの群れが、体内の患部を修復したり、汚染された環境を浄化したりする。そんな未来像が、また一歩、現実へと近づいた。ドイツの名門、ケムニッツ工科大学の研究チームが、わ […]
別名: スマートレット
Smartletは、ドイツのケムニッツ工科大学の研究チームによって開発された、世界初の自己完結型マイクロロボットプラットフォームである。わずか1ミリメートル角の立方体サイズでありながら、オンボードの太陽電池、情報を処理するマイクロチップ(lablets)、光通信用のLEDとフォトダイオード、浮力を制御するアクチュエータをすべて搭載している。外部からの磁場や電波による制御を必要とせず、光をエネルギー源として自律的に動作し、ロボット同士が光の信号を介して「会話」することで、集団での協調動作が可能である。製造にはフォトリソグラフィ技術と、平面から立体へと自己組織的に折り畳まれる「折り紙」の原理が応用されている。環境モニタリングや体内の標的へ薬剤を届ける低侵襲医療など、多方面への応用が期待されている。