サイエンス
鉄サビが未来の燃料に?白金不要の画期的「グリーンラスト触媒」開発に日本が成功:水素社会実現への“切り札”となるか
科学の世界では時折、ありふれた物質が突如として主役に躍り出ることがある。道端の石ころが、磨けば光る宝石であったかのように。今回、そのスポットライトを浴びたのは、多くの人にとって厄介者でしかない「錆」だ。日本の国立研究開発 […]
別名: 緑の鉄錆, 混合原子価水酸化鉄
グリーンラストは、酸素が極端に少ない湖底や土壌などの還元的な環境下で生成される、緑色を帯びた特殊な鉄錆の一種である。化学的には混合原子価水酸化鉄と呼ばれ、鉄イオンが2価(Fe2+)と3価(Fe3+)の状態で混在する層状の結晶構造を特徴とする。従来は非常に不安定で、空気に触れると即座に酸化して赤錆などに変化するため、工業利用や触媒研究の対象としては困難とされてきたが、近年の研究で安定化技術が開発され、安価な機能性材料として注目されている。