サイエンス
窓が発電所に変わる日:世界記録を更新した「半透明太陽電池」の正体
街にそびえ立つガラス張りの超高層ビル。その無数の窓一枚一枚が、クリーンな電力を生み出し、都市全体を支える巨大な発電所になったら?そんな夢のような未来が、現実のものになろうとしている。香港理工大学(PolyU)の研究チーム […]
別名: ST-OPV, Semitransparent organic photovoltaics
半透明有機太陽電池(ST-OPV)は、主材料に有機半導体を用いた太陽電池の一種で、特定の波長の光(主に紫外線や赤外線)を選択的に吸収して発電し、人間の目に見える可視光を透過させる特性を持つ。従来のシリコン太陽電池に比べて軽量で柔軟性があり、インクのように塗布して製造できるため、コスト低減や多様なデザインへの応用が可能である。特に、ビルの窓ガラスや自動車のサンルーフ、農業用温室といった「透明性」が求められる場所での発電(BIPV)に最適な技術として注目されている。発電効率と透明性のトレードオフが最大の課題であったが、近年の材料開発と光学設計の進歩により、実用レベルの性能に近づいている。