サイエンス
廃棄電池を1分でよみがえらせる。ライス大学が発見した「水とアミノ塩」の驚異的な回収力
ライス大学の研究チームは、リチウムイオン電池廃材から希少金属を効率的に回収する新技術を開発した。水を基剤とするアミノ塩化物溶液を用いることで、室温・わずか1分以内に主要金属を約65%浸出可能であり、従来の高温・長時間処理の課題を解決する。この高効率の鍵は、溶媒の窒素原子が持つレドックス活性にあることを突き止めた。
別名: DES, Deep Eutectic Solvents
深共晶溶媒(Deep Eutectic Solvents)は、特定の比率で混合された成分間の水素結合により、個々の成分の融点よりも大幅に低い融点を持つ液体。低毒性で生分解性があるため「グリーン溶媒」として注目されているが、高粘度であるため物質移動が遅く、リチウムイオン電池のリサイクルにおいては高温・長時間の処理が必要になるという課題がある。
ライス大学の研究チームは、リチウムイオン電池廃材から希少金属を効率的に回収する新技術を開発した。水を基剤とするアミノ塩化物溶液を用いることで、室温・わずか1分以内に主要金属を約65%浸出可能であり、従来の高温・長時間処理の課題を解決する。この高効率の鍵は、溶媒の窒素原子が持つレドックス活性にあることを突き止めた。
電気自動車(EV)の普及は着実に進んでいるが、その動力源であるリチウムイオンバッテリーの大量廃棄という、避けては通れない課題が私たちの目の前に迫っている。この「現代の石油」とも言えるバッテリーには、ニッケルやコバルトとい […]