サイエンス
EeroQ、液体ヘリウムを用いたスケーラブルな量子ビットを開発:「絶対零度の呪縛」から解放へ
量子コンピューティングの世界に、大きな変化をもたらす可能性を秘めた論文が投下された。シカゴを拠点とするスタートアップ企業EeroQが、液体ヘリウムの表面に単一の電子を浮かべ、それを量子ビットとして制御するという新技術を発 […]
EeroQは、シカゴに拠点を置く量子コンピューティング分野のスタートアップ企業です。同社は、液体ヘリウムの表面に単一の電子を浮かせ、それを量子ビットとして制御する革新的なアプローチを採用しています。この方式は、従来の超伝導量子ビットが10ミリケルビン程度の極低温を必要とするのに対し、1ケルビン以上という比較的高い温度での動作を可能にします。これにより、巨大で高価な希釈冷凍機への依存を減らし、既存のCMOS製造プロセスとの互換性や、チップ上での量子ビットの移動(モバイル量子ビット)といった優れたスケーラビリティを実現することを目指しています。