Tech Product

Hermes

Overview

Hermesは、Kairos Power社が開発したフッ化物塩冷却高温炉(KP-FHR)技術を基盤とする実証用原子炉である。米国原子力規制委員会(NRC)から50年以上ぶりに非軽水炉として建設許可を得た画期的なプロジェクトであり、テネシー州オークリッジで建設が開始された。最大の特徴は、従来の水冷却方式に代わり、化学的安定性と熱伝達能力に優れた溶融フッ化物塩を冷却材に採用している点にある。燃料には多層セラミックコーティングを施したTRISO燃料粒子を使用し、極めて高い耐熱性を実現。さらに、電源喪失時でも自然の物理法則により炉心を冷却する受動的安全機能を備えており、メルトダウンのリスクを大幅に低減する設計となっている。出力は35メガワット熱(MWth)で、2027年の運転開始を目指している。このプロジェクトを通じて得られる知見は、2030年代初頭に予定されている商業用原子炉の展開に向けた重要なステップとなる。

Mentioned Articles

1 件

External Mentions

10 件