Deltaエミュレータの最新アップデートによって、iPadユーザーに最高のゲーム体験がもたらされる。iOS/iPadOS向けレトロゲームエミュレーター「Delta」は本日のアップデートによって、iPadに完全対応し、複数のゲームを同時にプレイできる機能等、多くの新機能をリリースした。
マネージャ、Split View等のiPad特有の機能を実装
Deltaの最新バージョン1.6では、iPadに最適化された機能が多数搭載されている。開発者のRiley Testut氏によると、以前のバージョンでもiPadで動作はしたものの、フルスクリーン表示やタッチコントロールに制限があった。新バージョンではこれらの問題が解決され、ステージマネージャ、Handoff、Split ViewなどのiPadOS固有の機能をフルに活用できるようになった。
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特筆すべき新機能の一つが、複数のエミュレーターウィンドウを同時に開ける機能だ。これにより、ユーザーは複数のレトロゲームを並行してプレイすることが可能になった。また、アプリのロゴデザインも一新された。以前のロゴがAdobeのロゴと類似しているという指摘を受け、Caroline Moore氏によって新たにデザインされたアイコンは、より独自性の高いフラグメント状のデザインとなっている。
現在、DeltaはNES、SNES、N64、Game Boy、GBA、Nintendo DSのエミュレーションに対応しており、AirPlayを通じてテレビでのプレイも可能だ。開発チームは今後、デバイス間マルチプレイヤーやSEGAサターンのエミュレーションなど、さらなる機能の追加を計画している。
アップデートの入手方法については、EU圏内のユーザーはAltStore PALを通じて即時ダウンロードが可能だが、その他の地域のユーザーはApple App Storeの承認を待つ必要がある。Testut氏によればApp Storeでの承認には数日かかる見込みだ。
Deltaの人気は着実に拡大しており、iPhoneユーザーだけで1000万人を超える利用者を獲得している。しかし、Android版の開発予定はないとTestut氏は明言している。
このアップデートにより、DeltaはiPadユーザーにフルサポートを提供し、レトロゲーミング体験をさらに向上させることに成功した。複数ゲームの同時プレイや、iPadOSの先進機能との統合により、Deltaは幅広いユーザー層に訴求する強力なエミュレーターとしての地位を確立しつつある。
