Googleが開発した実験的なAI画像リミックスツール「Whisk」が、米国での初期リリースを経て、日本を含む100カ国以上で利用可能になった。Whiskは、詳細なテキストプロンプトを必要とせず、画像をプロンプトとして使用することで、新たな画像を生成できるユニークなツールだ。日本文化に特化した新テンプレートも追加されており、あなたの頭の中にあるアイデアを具体化することに一役買ってくれるかも知れない。
画像を組み合わせて新たな画像を生成
Whiskは、他の画像生成ツールとは異なり、ユーザーが「被写体」「シーン」「スタイル」の3つの画像をアップロードすることで、それらを組み合わせて新しい画像を生成する。このプロセスは、Googleの最新画像生成モデルであるImagen 3によって処理される。
Whiskの内部では、Gemini AIがアップロードされた画像から詳細なキャプションを自動的に作成し、Imagen 3がそのキャプションに基づいて新しい画像を生成している。これにより、ユーザーは、テキストプロンプトを入力する手間を省き、より直感的に画像を操作できるのだ。
柔軟なカスタマイズ性
Whiskは、アップロードされた画像から主要な特徴を抽出して画像を生成するため、ユーザーの期待とは異なる結果になる場合がある。しかし、Whiskでは、生成された画像の基となるプロンプトを表示・編集できるため、ユーザーは、生成される画像を細かく調整できるのもポイントだ。
また、全体的な画像や、被写体、シーン、スタイルごとに特定のテキストプロンプトを使用して画像をカスタマイズすることも可能になっている。
クリエイティブな探求を支援
Googleは、Whiskを「従来の画像エディターではなく、新しいタイプのクリエイティブツール」と位置付けている。初期テストでは、アーティストやクリエイターから高い評価を得ており、迅速なビジュアルアイデアの探索を支援するツールとして期待されている。
日本での提供開始に伴い、「カプセルトイ」や「お弁当」など、日本文化にインスパイアされた新しいテンプレートも追加された。
利用可能な国と今後の展開
Whiskは、現在、以下の国々で利用可能だ:
アメリカ領サモア、アンゴラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、オーストラリア、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ベナン、ブータン、ボリビア、ボツワナ、ブラジル、ブルネイ、ブルキナファソ、ブルンジ、カーボベルデ、カンボジア、カメルーン、カナダ、中央アフリカ共和国、チリ、クリスマス島、ココス(キーリング)諸島、コロンビア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、クック諸島、コスタリカ、コートジボワール、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、赤道ギニア、エスワティニ、エチオピア、フィジー、ガボン、ガーナ、グレナダ、グアム、グアテマラ、ギニア、ガイアナ、ハード島とマクドナルド諸島、ホンジュラス、ジャマイカ、日本、ケニア、キリバス、ラオス、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マレーシア、マリ、モーリシャス、メキシコ、ミクロネシア、モザンビーク、ナミビア、ナウル、ネパール、ニュージーランド、ニカラグア、ニジェール、ナイジェリア、ニウエ、ノーフォーク島、北マリアナ諸島、パキスタン、パラオ、パナマ、パプアニューギニア、パラグアイ、ペルー、フィリピン、プエルトリコ、ルワンダ、セントクリストファー・ネビス、セントルシア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、サモア、サントメ・プリンシペ、セネガル、セイシェル、シエラレオネ、シンガポール、ソロモン諸島、南アフリカ、韓国、南スーダン、スリランカ、タンザニア、ガンビア、トケラウ、トンガ、トリニダード・トバゴ、トルコ、ツバル、米国、米領バージン諸島、ウガンダ、ウルグアイ、バヌアツ、ベネズエラ、ザンビア、ジンバブエ
ただし、イギリス、インド、インドネシア、EUなど一部の国や地域ではまだ利用できない。利用可能な国のユーザーは、labs.google/whisk からWhiskを試すことができる。
Source
- Google: Whisk: 頭にあるアイデアをパッとかたちに
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