一時は開発の中止も囁かれたIntelの次世代Battlemageグラフィックス・カードについて、同社はこれまで口を閉ざしたままだが、最近のリークや報道では、同社が今年末までに出荷を開始したいと考えているように見られている。
今回、ComputerBaseの報じているところでは、2024 Embedded World Conferenceの情報筋からの新たな情報として、Intelが今年の年末商戦、具体的には11月29日のブラックフライデーまでに、コードネーム「Battlemage」と呼ばれている第2世代のディスクリートグラフィックスカードを投入する計画が進められているという。つまり、Intelが計画通りに事を勧められれば、11月頃にBattlemage GPUは発売されるかも知れない。
昨年リークされた社内ロードマップと公開プレゼンテーションのスライドでは、IntelはBattlemageを2024年にリリースする意向を示していた。Embedded Worldのレポートによると、Intelはホリデー商戦に間に合わせたいようだが、もちろん他社も手をこまねいているわけではない。NVIDIAやAMDも今年新たなグラフィックカードを発表すると見られており、IntelのBattlemageはこれらと競合する可能性も高そうだ。
個々のBattlemageカードに関する正確な詳細は不明だが、メインストリームとエントリーレベルの製品しか含まれていなかったAlchemistとは異なり、Battlemageでは、よりパフォーマンスの高いエンスージアストレベルのGPUが搭載される可能性があるようだ。Xe2マイクロアーキテクチャに基づくIntelの次世代GPUは、ラスタライゼーション、レイトレーシング、AIのアップスケーリングの改善とともに登場するはずだ。
グラフィックスカードベンダーは、NVIDIAが今年第4四半期にエンスージアスト向けとハイエンドのRTX 5000製品を発表すると予想している。次期GeForce RTX 5080は、現在のフラッグシップであるRTX 4090と同等のレイトレーシングを処理できる可能性がある。一方、フラッグシップである5090は、70%の性能向上と512ビットのメモリバスを提供すると予想されている。両カードと、おそらくRTX 5070には、GDDR7 VRAMが搭載されると報じられている。
一方、AMDは今年中にRDNA 4シリーズを発表する予定だが、その対象はミッドレンジとメインストリームのハードウェアに限られる。最近の報告によると、ミッドレンジのRadeon RX 8000カードは、RTX 4070Tiをはるかに低価格で上回る可能性があるようだ。
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