IntelのハイエンドCPUを搭載したPCで一部のPCゲームをプレイするとPCがクラッシュするという報告が相次いでいるようだ。この事態は、ZDNet Koreaの記事で初めて大きく報道された。現在明らかになっている問題のプロセッサーは、2022年発売の第13世代Intel Core i9-13900Kと2023年発売の第14世代Core i9-14900Kとなる。
IntelのハイエンドCPUで最新ゲームがプレイ出来ない不具合
ZDNet Koreaによると、最初に問題が発覚したのは、バンダイナムコの格闘ゲーム『鉄拳8』のPCデモ版をこれらのCPUでプレイした数人のプレイヤーだった。RAMとGPUのVRAMが多く搭載されている環境にもかかわらず、メモリが足りないというエラーメッセージが出てPCがクラッシュしたという報告だった。
この記事によると、他のオンラインレポートでも、『バトルフィールド2042』、『Remnant II』、『Fortnite』、『Lords of the Fallen』、『ホグワーツ・レガシー』などのゲームを実行した際に、これらのチップで同様のエラーメッセージが表示されたという。
Ars Technicaは、IntelのハイエンドCPUで何が問題を引き起こしているのかについて、もう少し詳しい情報を伝えている。Epic GamesのWebサイトにあるサポートページでは、これらのCPUで『Fortnite』が頻繁にクラッシュする問題の解決について述べられている。それによると、Asus、MSI、Gigabyteのマザーボードを使用しているPC所有者は、BIOSにアクセスし、”SVID Behaviorの設定をIntel Fail Safeに変更する”必要があるとのことだ。これにより、プロセッサの消費電力が低下し、CPUのパフォーマンスが低下する可能性があるが、PCをクラッシュさせているゲームが正常に動作するようになる可能性があるとの事だ。
ZDNet Koreaに送られた声明の中で、Intelの広報担当者は次のように述べている:
Intelは、デスクトップPC向けの第13世代および第14世代Coreプロセッサーで特定のタスクを実行した際に発生する問題を認識しており、主要な関連会社と分析を進めています。
Intelが公式な解決策を用意するかどうか、また、それが簡単なソフトウェア修正で終わるのか、それとも根本的なハードウェア面での問題に起因するのか、今後の対応が待たれる所だ。
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