OpenAIは、ChatGPTのデータ分析機能を大幅に強化するアップデートを発表した。今後数週間かけて、順次ChatGPTの対象ユーザーには、インタラクティブなデータツールが提供され、ユーザーはデータセットの取り扱いを更に効率的に出来る様になる。また、クラウドストレージサービスからの直接ファイルアップロード機能も追加されるとのことだ。
インタラクティブにチャートを作成しダウンロードすることが可能に
ChatGPTの新たなデータ分析機能は、今後数週間のうちに有料サブスクリプションプランである「ChatGPT Plus」、「Team」、「Enterprise」の加入ユーザーに展開される。
新たなデータ分析機能として、表やチャートの拡張ビューが導入され、ユーザーがデータセットを追加すると、ChatGPTはインタラクティブなテーブルを作成し、フルスクリーン表示に拡張できるようになる。また、テーブルの特定のエリアをクリックして、フォローアップの質問をしたり、ChatGPTの提案するプロンプトから選ぶことも可能である。
例えば、ユーザーはChatGPTに対して、複数の月次経費が含まれるスプレッドシートを組み合わせ、経費タイプ別にカテゴリ化されたピボットテーブルを作成するよう依頼できる。
また、カスタマイズ可能でインタラクティブなチャートの作成機能も追加される。作製出来るチャートとしては、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図が可能だ。ユーザーはチャートの要素にカーソルを合わせて追加の質問をしたり、色を選んだりできる。作成したチャートは、プレゼンテーションやドキュメントで使用するためにダウンロード可能だ。
なお、これらの改良されたデータ分析機能は、GPT-4o(OpenAIの最新AIモデル)でのみ利用できる。
Googleドライブ及びMicrosoft OneDriveからのファイルアップロード機能
加えてOpenAIは、ChatGPTにGoogleドライブ及びMicrosoft OneDriveから直接ファイルをアップロードする機能を追加する。対象のクラウドストレージを利用していれば、いったんファイルをダウンロードしてからChatGPTにアップロードするという手間を省くことが出来、Google Sheets、Docs、SlidesなどのGoogleサービスや、Excel、Word、PowerPointといったMicrosoftのプラットフォームにアクセスできるようになる。
利用するにはChatGPTにGoogle DriveまたはOneDriveアカウントへのアクセス権を許可するだけで可能になる。
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