Metaは、本日最新の大規模言語モデル「Llama 3」を発表した事に伴い、同社のAIアシスタント「Meta AI」をLlama 3にアップグレードし、Facebook、Messenger、Instagram、WhatsAppの4つの主要なサービスの検索バーにおいて、Meta AIへのアクセス提供を開始したことを明らかにした。
Meta AIは、2023年9月に米国ユーザー向けにテストが開始されたAIアシスタントだ。実験的機能として、WhatsAppユーザーに限定的に提供されてきたが、今回Metaの主要なサービスに統合されると共に、提供地域を大幅に拡大し、オーストラリア、カナダ、ガーナ、ジャマイカ、マラウイ、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、シンガポール、南アフリカ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエでサービスを開始している。なお、利用は英語のみだ。
Metaによれば、Meta AIはユーザーの日常生活を整理し、アプリを切り替えることなく情報にアクセスできるようにすることを目的としているという。同社によれば、レストランを推薦して友人との夕食を計画したり、コンサートを探したり、勉強を手伝ったりといったタスクを支援できる。
また、アプリのみならず、meta.aiのWebサイトを通じて、ChatGPTのようにコンピューターでも利用できる。ユーザーは登録すれば、Meta AIとの会話を保存し、後でアクセスすることができる。MetaはMeta AIをOpenAIのChatGPTやMicrosoftのCopilot、GoogleのGeminiの対抗馬としてとして位置づけているようだ。
検索ツールとしても使える
Meta AIは、Facebook、Instagram、WhatsApp、Messengerの検索機能に統合されており、ユーザーはWebやMetaのプラットフォームからリアルタイムの情報を引き出すことができる。
例としてMetaは、Messengerのグループチャットでスキー旅行を計画する際、Meta AIがニューヨークからコロラドまでのフライトをMessengerで直接検索し、そこで最も混雑していない週末を見つけることができる、と述べている。
Meta AIのWeb検索にはBingの検索アルゴリズムが用いられているとのことだ。これにより、Webサイトから関連情報をチャットボットに取り込んでいる。同様の機能はChatGPTとCopilot、Geminiも有しており、ChatGPTとCopilotはBingを、GeminiはGoogle検索を使っている。
Meta AIは、Facebookのフィードをスクロールしている間にも利用可能で、既存のコンテンツに関する追加情報を提供することができる、とMetaは述べている。
ほぼリアルタイムでの画像生成
MetaはMeta AIのImagine機能における画像生成スピードを高速化しており、まずは米国でWhatsAppのベータ版とMeta AI-Web版で提供を開始した。Metaによると、ユーザーが文字を入力すると、すぐに画像が表示され、文字ごとに変化するという。
生成された画像は、以前よりもシャープで高品質になり、よりテキストプロンプトの内容に忠実になっているとのことだ。加えてMeta AIでは、画像を新しいスタイルに作り替えたり、アニメーションGIFに変換することもできる。
Meta AIは現在、Facebook、Instagram、WhatsApp、Messengerのアプリとmeta.aiのWebサイトで利用できる。
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