iPhone 16 Proに搭載予定のA18 Proチップと見られるGeekbenchスコアがリークし、その圧倒的なシングルコア性能が明らかになった。
A18 Proチップの驚異的なベンチマークスコア
リークされた情報によると、A18 Proと思われるチップのGeekbenchスコアは、シングルコア・スコアが3409ポイント、マルチコア・スコアが8492ポイントを記録した。これらの数値は、前世代のチップと比較して大幅な性能向上を示す物だ。
特筆すべきは、シングルコア性能の飛躍的な向上だ。3400を超えるスコアは、モバイルプロセッサとしては極めて高い数値であり、Appleがシングルコアの処理能力に重点を置いていることがうかがえる。この進化は、日常的なタスクやシングルスレッドのアプリケーションでのレスポンス向上に直結する可能性が高い。
一方、マルチコア・スコアも8492ポイントと高い数値を示しており、複数のタスクを同時に処理する能力も大幅に向上していることが分かる。これは、動画編集や3Dレンダリングなど、高負荷な作業におけるパフォーマンス向上につながるだろう。
チップセット | シングルコア・スコア | マルチコア・スコア | ||
---|---|---|---|---|
Snapdragon 8 Gen 4 (OnePlus 13) | 3236 | 10049 | ||
Apple A18 Pro? (iPhone 16 Pro?) | 3409 | 8492 | ||
Apple A18? (iPhone 16?) | 3114 | 6666 | ||
Apple A17 Pro (iPhone 15 Pro Max) | 2890 | 7170 | ||
Snapdragon 8 Gen 3 (Galaxy S24 Ultra) | 2150 | 6718 | ||
Exynos 2400 (Galaxy S24) | 1930 | 6061 | ||
Snapdragon 8 Gen 2 (Galaxy S23 Ultra) | 1928 | 5125 | ||
Tensor G4 (Pixel 9 Pro XL | 1963 | 4723 |
この性能向上により、iPhone 16 Proはより複雑なアプリケーションや高度な機械学習タスクを、よりスムーズに処理できるようになると予想される。また、第2世代3nmプロセスへの移行により、バッテリー効率の改善も期待でき、高性能と長時間駆動の両立が実現する可能性がある。
A18 ProとA18の不可解な性能差
今回リークされたデバイスのマザーボードはD94APとされており、これは以前リークされたA18チップと思われるデバイス(マザーボードD47AP)とは異なっている。この違いは、A18 ProがA18の上位モデルであることを示すものと思われる。
だが、A18 ProとA18のスコアに差があることは、Appleからアナウンスされている情報からすると不可解ではある。Appleによれば、A18 ProとA18についてはCPUコア数に差はないとされているからだ。今回のベンチマークテストでもクロック周波数はどちらも4.04GHzであるため、これについても同等だ。そのため、これは最適化の差によるものかも知れない。
A18 ProとA18の差は、GPUコア数に違いがあることから、内蔵GPUの性能などに現れると推測される。A18 Proは、より多くのコアや高い動作周波数を持つことで、A18よりも高いGPUパフォーマンスを発揮する可能性が高い。
ただし、これらのベンチマークスコアはあくまでもリーク情報であり、正式な発売までは慎重に扱う必要がある。9月20日の発売後に実際のデバイスでの性能や使用感についても注目していく必要があるだろう。
Source
- Geekbench Browser: iPhone17,2
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