NVIDIAはこれまで複数のアプリに分かれていた機能を統合した新たな「NVIDIA」アプリをリリースし、ベータテストを行っているが、今回このアプリに自動GPUチューニング、オーバークロックなど新たな機能が複数追加されている。
ワンクリックの自動GPUパフォーマンスチューニング
最もゲーマーから要望の多かった自動パフォーマンスチューニング機能がNVIDIAアプリに実装された。
この機能は、デスクトップGPU、モバイルGPUどちらも有効な機能で、アプリがシステムをスキャンし、自動的に最適な設定を適用してくれる物だ。
アプリ上ではGPUクロック、GPU電力、GPU温度、GPU電圧、VRAMクロック、GPU使用率、CPU使用率、GPUファン速度などの統計情報とともに、グラフィックボードの名前が表示される。
情報パネルの下には自動チューニングスイッチがあり、これを押すことでGPUに最適なオーバークロック設定を見つけ、そのパフォーマンスを定期的に維持する自動チューニングが実行される。
自動チューニングには最大20分程かかり、負荷がかかるため最良の結果を得るためにはシステムを触らずに放置しておくことをNVIDIAは推奨している。
チューニングが完了すると、パフォーマンス制限に基づいて完了したGPUチューニングのリストが表示される。また、チューナーは定期的にスキャンを実行し、GPUが最適なプロファイルで動作していることを確認するとのことだ。
嬉しいことにこれによって行われたオーバークロックは保証を無効にすることがなく、NVIDIAとしてもこれによってグラボが損傷することはないとしている。
また、上級ユーザーは用途に合わせて制限の範囲内で電圧、電力、温度、ファンの速度を手動で制御可能とのことだ。
RTX 4000シリーズに120fps AV1録画サポートが追加
追加されたもう一つの機能はRTX 4000シリーズ向けにAV1 SDR及びHDRビデオエンコーディングのサポートが追加された事だ。
AV1コーデックはロイヤリティフリーの次世代コーデックであり、従来一般的だったH.264と比較して約半分のデータ容量・ビットレートで同様の画質を再現できる。
NVIDIAは同じ10Mbpsの4K H.264 と 4K AV1で録画された『Horizon Forbidden West』の動画でその差を比較しているが、AV1では画面全体で明らかに画質が向上しているのが見て取れるだろう。
120fpsでの録画については、NVIDIAアプリの設定タブでビデオキャプチャフレームレートを120fpsに切り替えることで利用可能だ。
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