ゼノ・スペクトラム(ゼノスペ)では、テクノロジーと科学の最新の話題を毎日配信中です!

テクノロジー

NVIDIA RTX 50シリーズ下位モデル詳細判明:RTX 5060 Ti、RTX 5060、RTX 5050のスペックがリーク

2025年3月10日

NVIDIA GeForce RTX 50シリーズの拡大が続いている。既に発表されたRTX 5090から5070までの上位モデルに続き、3月末から5月にかけて、価格帯7万円以下をターゲットとする新たな3モデル「RTX 5060 Ti」「RTX 5060」「RTX 5050」の詳細スペックがリークされた。特にRTX 5050はRTX 40シリーズには存在しなかった完全新規のモデルとなる。

新モデルのスペック詳細

リーカーのkopite7kimi氏によって、以下のモデルのスペックがリークされた。同氏はGPU関連の極めて信頼性の高い情報をもたらすことで知られており、今回の情報も信憑性が高そうだ。

RTX 5060 Ti:ミドルレンジの中核モデル

  • GPU:GB206-300-A1(Blackwell)
  • CUDAコア:4,608基
  • RTコア:36基
  • Tensorコア:144基
  • メモリ:8GB/16GB GDDR7(128ビット)
  • TGP:180W
  • 推定価格:399〜449ドル
  • 特徴:8GBと16GBの2つのバージョンが用意される予定

RTX 5060:コストパフォーマンス重視モデル

  • GPU:GB206-250-A1(Blackwell)
  • CUDAコア:3,840基
  • RTコア:30基
  • Tensorコア:120基
  • メモリ:8GB GDDR7(128ビット)
  • TGP:150W
  • 推定価格:299ドル前後

RTX 5050:エントリーレベルモデル

  • GPU:GB207-300-A1(Blackwell)
  • CUDAコア:2,560基
  • RTコア:20基
  • Tensorコア:80基
  • メモリ:8GB GDDR6(128ビット)
  • TGP:130W
  • 推定価格:199〜249ドル
  • 特徴:RTX 50シリーズで唯一GDDR6メモリを採用

注目すべきは、すべてのモデルが128ビットのメモリインターフェースを採用している点である。上位モデルと比較すると狭いメモリバス幅だが、RTX 5060およびRTX 5060 TiではGDDR7メモリの高速性を活かし、メモリ圧縮技術との組み合わせでパフォーマンスを確保する設計となっている。

メモリ構成と市場ポジショニング

RTX 5060 TiとRTX 5060は最新のGDDR7メモリを採用し、RTX 5050のみGDDR6メモリを搭載する。これはコスト削減が目的と見られており、5万円以下のエントリー価格帯に収めるための選択と考えられる。

メモリバンド幅については、RTX 5060 TiとRTX 5060が448 GB/sと予想されており、これはRTX 4060 Tiと比較して約55%高い数値となる。一方、GDDR6を採用するRTX 5050は300 GB/s以上のメモリバンド幅が期待されている。

NVIDIAは各モデルのターゲット解像度として以下を想定していると見られる:

  • RTX 5050:1080pゲーミング
  • RTX 5060:高リフレッシュレート1080pおよびエントリーレベル1440p
  • RTX 5060 Ti:安定した1440pパフォーマンス

発売時期と競合状況

発売時期については、RTX 5060 Tiの16GBモデルが3月末、8GBモデルとRTX 5060が4月、RTX 5050が4月から5月にかけての発売が予想されている。

競合関係では、RTX 5080以上のハイエンドモデルに対してはAMDからの直接的な競合はないが、RTX 5070以下のミッドレンジ〜エントリーレベルではRadeon RX 9070シリーズおよびRX 9060シリーズとの競争が予想される。特にRTX 5050はIntel Arc B580やAMD RX 9050シリーズと市場を争うことになりそうだ。

RTX 5050については、RTX 40シリーズでは存在しなかったデスクトップ向けエントリーモデルであり、5万円以下の市場での選択肢として注目される。モバイル版RTX 4050と同じCUDAコア数(2,560基)ながら、より広いメモリバス(128ビット vs 96ビット)と高いTDP(130W)により、クロックの引き上げが可能となり、性能向上が期待される。


Sources

Follow Me !

\ この記事が気に入ったら是非フォローを! /

フォローする

コメントする