5,000億ドル(78兆円)という巨額のAIデータセンタープロジェクト「StarGate」を発表したOpenAIとSoftBankが、それぞれ190億ドル(約2.8兆円)を出資する方針であることが、The Informationの報道で明らかになった。両社は本事業の40%ずつの株式を取得する見込みだ。
総額5000億ドル規模の巨大プロジェクト
Stargateプロジェクトは、OpenAIのAIワークロード処理に特化した大規模データセンターの建設を目的としている。総投資額は5000億ドルに達する見込みで、その第一弾として1000億ドルの投資が計画されている。すでにテキサス州Abileneにおける施設建設に着手している。
この巨大プロジェクトには、中東のAIファンドMGXやOracleも参画しており、両社からの出資額は合計で70億ドルに達する見込みだ。残りの資金は主に債券発行を通じて調達される計画で、その一部は将来的に公開市場で取引される可能性がある。
業界内での反応と課題
本計画に対して、OpenAIのライバル企業であるxAIを率いるElon Muskは、プロジェクトが「実際には資金を持っていない」と批判を展開。これに対しOpenAIのCEOであるSam Altmanは「誤りだ」と反論している。
OpenAIは現在までに約200億ドルの資金を調達しているものの、その一部はクラウドクレジットの形式を取っている。また、同社は現在赤字経営とされており、今回のStargateへの出資のために、新たな株式売却や負債調達が必要になる可能性が指摘されている。
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