OpenAIは、AIエージェント「Operator」の提供地域を拡大し、新たに8カ国で利用可能になったことを発表した。日本も含まれ、ChatGPT Proユーザー向けに提供が開始されている。
OpenAIのAIエージェント「Operator」とは?
Operatorは、従来のAIチャットボットとは異なり、ユーザーに代わって自律的にオンラインタスクを実行する「AIエージェント」だ。例えば、会議議事録の作成、ホテルや航空券の予約、調査レポートの作成などが可能となっている。OpenAIの発表によると、Operatorは以下の国と地域で利用可能になった。
- オーストラリア
- ブラジル
- カナダ
- インド
- 日本
- シンガポール
- 韓国
- イギリス
今後、ChatGPTが利用可能なほとんどの地域でOperatorが利用できるようになるが、EU、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドでは、現在も提供に向けて調整中とのことだ。
Operatorは、GPT-4oを基盤とした「Computer-Using Agent(CUA)」モデルで動作する。ユーザーはChatGPTのホーム画面からOperatorを起動し、専用のウェブブラウザページでタスクを実行させる。Operatorは、チケット予約やレストランの予約など、複雑な指示をこなすことが可能だ。
ユーザーとの連携と今後の展開
Operatorは、タスク実行中にユーザーに状況を逐一報告し、ログイン情報やクレジットカード情報の入力など、特定のタスクではユーザーの操作を求める。これにより、ユーザーはOperatorの動作を常に把握し、必要に応じて介入できる。
ただし、Operatorは現在のところWebUIのみで利用可能で、ChatGPTアプリからは利用できない。
競合技術とOperatorの優位性
AIエージェント分野では、GoogleのProject MarinerやAnthropicのComputer Use API、MicrosoftのCopilot Actionsなど、競合となる技術も開発が進められている。GoogleはGemini Liveを通じてAIエージェントの基盤を構築しているが、OpenAIのOperatorは、現時点でより実用的なAIエージェントとして先行していると言えるだろう。
OperatorのようなAIエージェントが普及することで、ユーザーはより複雑なタスクをAIに任せ、業務効率を大幅に向上させることが期待できる。今後は、Operatorが無料で利用できるようになることで、さらに幅広いユーザーがAIエージェントの恩恵を受けられるようになる可能性がある。
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