SamsungはGalaxy S25シリーズで、再び自社開発のExynos 2500を採用すると見られており、これには同社の第2世代3nmプロセスが採用されると言われているが、新たな情報では更にその先を見据えた2nmプロセスのモバイル向けプロセッサの開発が始まっているようだ。
2nmプロセッサ開発プロジェクト「Thetis」
Samsungの2nmプロセッサ開発プロジェクトは、ギリシャ神話の女神にちなみ、「Thetis」と呼ばれている。Naverによれば、これはSamsungの自社開発チップ「Exynos」の次世代バージョンで用いられることになるとのことだ。
既にSamsungは、2025年に2nm GAAの量産を開始する計画である事が報じられている。Naverによれば、Thetisは2025年に量産が開始され、2026年の2月頃に発売となるGalaxy S26に搭載される見込みだという。
2nm世代のチップに関しては、TSMC、Intelも開発を進めており、2024年にはIntelが「Intel 20A(2nm相当)」の量産を開始し、TSMCも2025年に「N2B」のリスク生産を開始する計画だ。
Samsungの3nmプロセスは、業界で唯一次世代のトランジスタ「GAAFET」を採用しており、リーク電流の低減や電力効率の改善などが期待されたが、いかんせん歩留まりが酷い物だと以前から伝えられており、結局これを改善できずに受注を獲得できなかったとされている。
GAAに関しては、TSMCもIntelも2nm世代からこれを取り入れる計画であり、この部分に関して言えば、Samsungの優位性は崩れてしまう。ただし、3世代にわたるGAAの取り組みはノウハウとして蓄積されていると見られ、これが有利に働く可能性もなくはないだろう。
既にAppleはTSMCの2nmプロセスに関し、初期ロットの確保で動いていることも報じられており、2025年のiPhone 17で2nmチップを搭載する可能性がある。
TSMCよりも1年以上早く3nmプロセスの量産を開始したにもかかわらず、未だ製品として明らかな形で3nmチップをリリースできていないSamsungは、果たして2nmでも同じ轍を踏むことになるのだろうか。
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