AMDの次世代CPUアーキテクチャ「Zen 5」は、今年後半にこれに基づくクライアントとサーバー向けCPUによってデビューされることが予告されているが、新たな噂では、現行世代のZen 4よりも大幅にアップグレードされる可能性がありそうだ。
著名なハードウェア・リーカーである@Kepler_L2氏がAnandTechフォーラムに投稿した情報に基づけば、SPECベンチマークテストの結果で、Zen 5コアはZen 4コアよりも40%以上高速になる可能性があり、次世代AMD CPUは現行世代のものよりも確実にアップグレードされる可能性があるという。
ただし、この数値が整数値によるものなのか、浮動小数点数によるものなのかは明言されていない。前者であれば、シングルスレッドとマルチスレッドの両方のワークロードで性能が大幅に向上していることを示すため、より有用と言えるだろう。また、この性能向上幅が平均的な数値なのか、それとも「最大で」40%向上したのかは不明だ。
Zen 5コア・アーキテクチャは、2024年後半にRyzen 9000の名で市場に投入されると言われているGranite Ridgeデスクトップ・プロセッサを含む、今後数年間で様々なCPUラインアップに用いられる。Zen 5をベースとするその他のチップラインナップとしては、今年発売が予定されているStrix Point APUや、2025年に発売が噂されているFire RangeラップトップCPUとStrix HaloフラッグシップAPUがある。
また、AMDは2024年後半に市場に投入予定の次世代EPYCサーバー・プロセッサーにもZen 5「Nirvana」と5C「Prometheus」コアを採用する。以前の報道によると、これらのチップはTSMCの3nmプロセスで製造され、2024年第3四半期に量産が開始されると言われている。
ちなみに、これまでにAMDから公式に明らかにされているZen 5の情報は大まかな物であり、Zen 5がZen 4よりもいくつかのアップグレードを提供すると言うこと、その中には、パフォーマンスの向上、効率の改善、再パイプライン化されたフロントエンド、統合されたAIと機械学習の最適化などが含まれる。
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