米国連邦通信委員会(FCC)に提出された文書から、任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2」がNFC機能とWi-Fi 6に対応することが明らかになった。これにより、Amiiboフィギュアとの連携継続や、より高速なネットワーク接続が期待できそうだ。
FCCファイリングで判明した基本仕様
FCCのデータベースによると、Nintendo Switch 2のモデル番号はBEE-001であることが確認された。この「BEE」はSwitch 2関連製品のデザイネーションを示し、「001」はメインコンソールを表している。同様に、左Joy-ConはBEE-012、右Joy-ConはBEE-014、リレーボックスはBEE-053という番号が割り当てられている。

任天堂は長年この命名パターンを続けており、初代ゲームボーイは「DMG」、ゲームキューブは「DOL」、Wiiは「RVL」、初代Nintendo Switchは「HAC」というデザイネーションが使われてきた。
これを踏まえてみてみると、今回のFCCの文書からは、Nintendo Switch 2の注目すべき点として、NFCサポートが確認されており、RFIDは初代と同様に右Joy-Conに配置されることが明記されている。これはAmiibo(アミーボ)フィギュアのサポートを示唆するものであり、ゲーム内でコンテンツをアンロックするための機能が継続される可能性が高い。
また、接続性に関しては、初代SwitchのWi-Fi 5(802.11ac)からアップグレードし、Nintendo Switch 2はWi-Fi 6(802.11ax)をサポートする。最大80MHzの帯域幅に対応し、より高速かつ安定したネットワーク接続が期待できる。Wi-Fi 6は前世代に比べて混雑した環境での効率が向上しており、オンラインゲームのレイテンシ改善やダウンロード速度向上に貢献する可能性がある。ただし、更に新しいWi-Fi 6EやWi-Fi 7には対応しておらず、テストも2.4GHzと5GHzネットワークに限定されていて、より高速な6GHzバンドはテストされていない。
充電とポートの仕様
Nintendo Switch 2は上部と下部に2つのUSB-Cポートを備えていることが先日のティーザー映像で確認されていたが、FCCの文書により、両方のポートが充電に使用できることが判明した。これはLenovo Legion Goのような一部のハンドヘルドPCと同様の設計であり、充電の柔軟性を高めるものだ。
例えば、プレイ中にモバイルバッテリーを接続する場合や、特定の向きで充電したい場合など、ユーザーにとって便利な機能になると考えられる。
電力仕様については、Nintendo Switch 2は15V定格で動作し、ACアダプターは最大20Vに対応することが記載されている。しかし、アンペア数については情報がないため、初代Switchよりも充電速度が向上するかどうかは不明だ。初代SwitchのACアダプターは通常、15Vで2.6Aを供給していた。
その他の仕様と今後の展望
FCCの文書によれば、Nintendo Switch 2は初代Switch、Switch有機ELバージョン、Switch Liteと同じゲームカードに対応することが確認されている。これにより、既存のSwitchゲームソフトとの互換性が確保される見込みだ。
一方、価格、発売日、発売タイトルなど、消費者にとって重要な情報はまだ明らかにされていない。しかし、任天堂は4月2日にNintendo Directを予定しており、その際に新たな詳細が発表される可能性が高い。
また、ドックモードでの性能向上についても詳細は不明だ。初代Switchではドッキング時に性能が向上する仕様だったが、Switch 2でも同様の仕組みが採用されるかどうかは、今回のFCC文書からは判断できない。
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