Amazonは、ロボットが人間の労働者を置き換えるのではなく補助する物であると主張して人々の不安を和らげるのに躍起だが、韓国の大手テクノロジー企業Samsungは今後6年以内にすべての工場を完全に自動化することを計画していると報じられている。ET Newsの報道によれば、既に同社は人間のいないチップ生産工場の実現に向けたシステムの開発に着手しているようだ。
チップ工場の無人化に向けたスマート・センシング・システム
Samsung Electronicsは、チップの歩留まりを向上させ、生産を改善するために、独自のスマート・センシング・システムを開発した事が報じられている。これは半導体のプロセス制御と管理に使われる物のようだ。
このスマート・センサーは、ウェハーのプラズマ均一性を測定するもので、エッチング、蒸着、洗浄などのプロセスの性能に影響を与えるものだ。このセンサーは非常に小さく、既存のスペースに大きな影響を与えることなく工場に追加することができるという。
これ自体はそこまで注目すべき物でもないかも知れない。だが、報道によれば、これはAIによる無人ファブを実現するというSamsungの壮大な計画の一部であり、計画が達成された場合、人間の労働者を必要としない完全自動化工場が実現する可能性があると言う。
AIと自動化によってより多くの雇用が失われるのではないかという懸念は、まさにそれを実行しようとしている企業の報告によって悪化している。ほとんどの場合、システムを監督し、何か問題があれば修理するために、少なくとも一握りの人間が必要とされる。しかし、Samsung Electoronicsは74カ国に組立工場と販売網を持ち、27万人以上を雇用しているため、より多くの作業を自動化できる新技術は、膨大な数の解雇を引き起こす可能性がある。
倉庫の自動化に関しては、Amazonが先行している。10月には、さらに2種類の機械が人間を「助ける」ために施設に加わると発表した:在庫を識別して保管し、注文処理時間を短縮するように設計されたお掃除ロボットRoombaのような機械「Sequoia」と、「Digit」だ。
更にTeslaもロボットを開発している。最近同社は急激に進んでいる同社のロボット開発技術を披露したが、CEOのElon Musk氏は、AIとオートメーションによって人間の雇用はすべて終わると予測しており、実際にロボットを大量に販売して人間の労働を置き換える事を計画している。
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