Intelの次世代モバイルプロセッサ「Panther Lake」の詳細が、Corebootファイルを通じて明らかになった。この新しいCPUラインナップは、最大16コアのCPU構成と12個のXe3 GPUコアを搭載し、2025年後半にリリースされる見込みだ。
Panther Lake CPUの概要と主要スペック
Panther Lakeモバイルプロセッサは、Intelの次世代「Core Ultra 300」シリーズとして登場する予定で、現行のMeteor Lake世代から大幅な進化を遂げることが期待されている。新たに明らかになった情報によると、Panther Lakeは以下のような特徴を持つ:
- CPU構成：最大16コア（4 Pコア + 8 Eコア + 4 LP-Eコア）
- GPU：最大12 Xe3 “Celestial” GPUコア
- アーキテクチャ：Lion Cove P-コア、Skymont E-コア、Xe3グラフィックス
- 製造プロセス：Intel 18Aノード
- 発売時期：2025年後半（予定）
これらの仕様は、現行世代のMeteor LakeやLunar Lake CPUと比較して、コア数やGPU性能の面で大きな向上が見られる。特に、最大16コアの構成は、モバイルプロセッサとしては非常に高性能な部類に入る。
Panther Lake CPUのSKUバリエーション
Corebootファイルから明らかになったPanther Lake CPUの具体的なSKUバリエーションは以下の通りだ:
- Panther Lake-H (45W): 4 P-コア + 8 E-コア + 4 Xe3コア
- Panther Lake-H (25W): 4 P-コア + 8 E-コア + 4 LP-Eコア + 12 Xe3コア
- Panther Lake-H (25W): 4 P-コア + 8 E-コア + 4 LP-Eコア + 4 Xe3コア
- Panther Lake-U (15W): 4 P-コア + 4 LP-Eコア + 4 Xe3コア
これらのSKUは、ノートPC市場の様々なセグメントをカバーするように設計されている。特に注目すべきは、25W TDPの構成で最大16コアと12 Xe3 GPUコアを実現している点だ。これは、性能と電力効率のバランスを高いレベルで実現していることが期待できる。
また、Panther Lake CPUは新しいアーキテクチャを採用している。CPUコアのLion Cove PコアとSkymont Eコアは、Lunar Lakeから引き継がれるが、GPUには第3世代となるXe3 “Celestial”アーキテクチャが採用される。この新アーキテクチャにより、前世代からの大幅な性能向上と電力効率の改善が期待できる。
さらに、Panther Lake CPUの電力設定にも注目が集まっている。最大のPL4（バーストピーク電力）が240ワットまで引き上げられ、Alder Lake、Raptor Lake、Meteor Lake世代を上回る設定となっている。これにより、短時間の高負荷時により高い性能を発揮できる可能性がある。
Intelは既にPanther Lake CPUの電源投入に成功し、オペレーティングシステムの起動にも成功したと発表している。Intel 18Aノードを使用するPanther Lake CPUは、2025年にClearwater Forestと共に量産が開始される見込みだ。
Panther Lake CPUの登場により、Intelのモバイルプロセッサラインナップはさらなる進化を遂げることになる。高いコア数と進化したGPU性能、そして改善された電力効率は、次世代のノートPCに新たな可能性をもたらすだろう。今後のIntelからの正式発表と、実際の製品のベンチマーク結果に期待が高まる。
Sources
コメント