AMDは2024年3月に「FSR 3.1」を発表し、2024年第2四半期の導入を予告していたが、本日予告通り5つのゲームがこの最新のゲーミングテクノロジーに対応したことを発表した。
5つのゲームでFSR 3.1によるフレーム生成テクノロジーが利用可能に
AMDの「FidelityFX Super Resolution(FSR)3.1」テクノロジーは、従来のアップスケーリング画質の改善に加えて、「フレーム生成」機能も追加されている。このフレーム生成はNVIDIAのDLSSでも導入されている物だが、FSR 3.1が他のソリューションと異なる点は、アップスケーリングとフレーム生成を分離して提供出来る点だ。つまり、FSRアップスケーリングとFSRフレーム生成は連携して動作するが、必要ならばフレーム生成機能のみを独立して利用することもできる。
これはつまるところ、NVIDIAのDLSSやIntelのXeSSといった他社のアップスケーリングテクノロジーと組み合わせて、FSRフレーム生成機能を利用することが出来る事を意味する。フレーム生成はXeSSにはまだ登場しておらず、NVIDIAのDLSSではRTX 4000シリーズ以上でしかこの機能は利用できないため、AMDのFSR 3.1フレーム生成を組み合わせる事で、ゲーマーはより高画質でゲームを楽しむことが出来る様になる。
今回FSR 3.1に対応したゲームは以下の通りだ。
- Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT
- God of War Ragnarök (9月に発売予定)
- Horizon Forbidden West Complete Edition
- Marvel’s Spider-Man: Miles Morales
- Marvel’s Spider-Man Remastered
- Ratchet & Clank: Rift Apart
実際にFSR 3.1がもたらす画質の改善については以下のビデオが参考になるだろう。FSR 2.2との比較が行われているが、細かなオブジェクトの描写が改善され、表示も滑らかになっている事が確認出来るだろう。
加えて、FSR 3(3.1ではない)が最大60タイトルで利用可能になった事も発表された。
ゲームのアップスケーリングテクノロジーはDirectSRの登場でますます多くのゲームが対応することが予想される。それぞれのベンダーが提供するDLSSやXeSS、FSR等を選択しつつ、フレーム生成テクノロジーだけFSR 3.1を利用するという選択も今後は多くなりそうだ。だがそれ以上に、NVIDIAやIntelがハードウェアに依存しないフレーム生成テクノロジーをリリースすることもまた求められるところだろう。
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