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AMD、FSR 3.1を発表、他のアップスケーリング技術と組み合わせてフレーム生成機能が利用可能に

Y Kobayashi

2024年3月21日

AMDは、GDC 2024において、「AMD FidelityFX™ Super Resolution(FSR)」の最新版である、「FSR 3.1」を発表した。

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アップスケーリング品質が向上したAMD FSR 3.1の導入

AMDによれば、FSR 3.1には、基本的な画質の改善と共に、Vulkan及びXbox Game Dev Kitのサポート、そしてフレーム生成テクノロジーをアップスケーリングと切り離すと言った革新的な施策が取り入れられているという。。

AMDによれば、FSR 3.1の概要は以下の通りだ。

  • アップスケーリング画質の改善
    • 静止時および運動時の時間的安定性の向上 – 動きのあるオブジェクトの周りのちらつきや揺らぎ、”Fizziness”の減少。
    • ゴーストの低減とディテールの保持。
  • FSR 3アップスケーリングをフレーム生成と分離
    • FSR 3.1のフレーム生成技術が、他のアップスケーリング・ソリューションと連携できるようになる。
  • 新しいAMD FidelityFX API
    • 開発者のデバッグを容易にし、FSRの更新バージョンとの前方互換性を可能にする。
  • Vulkan®およびXbox Game Development Kit(GDK)のサポート

AMDはFSR 3.1が早期に採用されるゲームタイトルである『Ratchet & Clank: Rift Apart』を例に取り、AMD FSR 2.2/3.1のそれぞれをパフォーマンスモードを使用し、1080pで動作した場合の比較を以下のように掲載している。

時間的安定性の向上例

ゴースト低減の例

ちなみに、『Ratchet & Clank: Rift Apart』は、今年後半に予定されているゲーム・アップデートでFSR 3.1に対応する予定とのことだ。

フレーム生成技術の分離

FSR 3.1の大きな変革は、フレーム生成技術の動作方法に重要な変更だ。AMDは、FSR 3.1フレーム生成をアップスケーリング技術から切り離し、フレーム生成がDLSSやXeSSなどの他のアップスケーリングソリューションと連携できるようにした。これは、例えばDLSS 3フレーム生成をサポートしていないRTX 30XXシリーズGPUを使っているユーザーが、アップスケーリングにはDLSS 2を使い、フレーム生成にはFSR 3.1を使うといった選択肢を提示する。ユーザーには大きなメリットだろう。開発者にとっては負担が大きくなる可能性もあるが、先日Microsoftが発表した、DirectSRによってそれも改善されるかも知れない。

AMDはまた、FidelityFXファミリーの技術を新しいFidelityFX APIにまとめ、開発者のデバッグを容易にし、FSRの将来のバージョンとの前方互換性への道も開く。そして最後に、FSR 3.1はVulkan APIとMicrosoft Xbox GDKをサポートする。AMDは、GPUOpenプラットフォームを通じてFSR 3.1を2024年第2四半期に開発者にリリースする計画だ。


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