AMDが7月にも発売する予定の「Ryzen 9000」デスクトッププロセッサは、新たな情報によると嬉しいことに全モデルよりも少し安価になる可能性がありそうだ。
Ryzen 9000シリーズは大幅な割引きが行われて販売される
リーカーのTom Henderson氏は、自身のYouTubeチャンネル「Moore’s Law is Dead」においてZen 5世代の最新デスクトッププロセッサ「Ryzen 9000」シリーズが50ドルから100ドル程度価格が下がる可能性があると報告している。
Henderson氏によれば、Ryzen 9000シリーズの価格は以下の通りになると言う:
- Ryzen 9 9950X: 599~649ドル
- Ryzen 9 9900X: 449~499ドル
- Ryzen 7 9700X: 329~379ドル
- Ryzen 5 9600X: 249~299ドル
ちなみに、Ryzen 7000シリーズの発売時価格は以下の通りだ:
- Ryzen 9 7950X: 699ドル
- Ryzen 9 7900X: 549ドル
- Ryzen 7 7700X: 399ドル
- Ryzen 5 7600X: 299ドル
これがもし事実ならば、フラッグシップのRyzen 9 9950XとRyzen 9 9900Xは最大100ドルもの大幅な値下げが期待出来ることになる。
この値下げについては、小型化されたダイサイズとTSMCからのウェハー価格の低下によって実現できるとHenderson氏は見ている。
もしこれが正確であれば、AMDはデスクトップ市場でさらに多くのシェアを獲得する可能性がある。AMDはRyzen 9000シリーズが、ゲームにおいてはRyzen 7000X3Dに遅れを取ることを認めており、ユーザーには多くの選択肢が提示されることになる。場合によっては、手頃な価格になっているRyzen 7000X3Dを選択することも十分有望だろうが、少し待てばRyzen 9000X3Dシリーズが登場するからだ。ただし、日本においては円安やその他の要因もあり、値下げがそのまま反映されない可能性もあるだろう。
ただし、この価格についてはまだ確定した情報ではない事は念頭に置いておいていただきたい。
Ryzen 9000X3Dシリーズに関しては、2024年末までの登場が噂されているが、一部の情報筋は今年第3四半期、9月にも登場する可能性があると述べている。
今回Henderson氏は、Ryzen 9000X3Dシリーズの主な改善点の一つに、CPUのオーバークロックが可能になることを指摘している。この機能はZen 4およびZen 3モデルでは熱性能の関係で、X3D CPUを特定の電圧以上に上げることができなかったため無効化されていた。今回、X3D CPUでオーバークロックが可能になるとは言っても、標準のZen 5程のオーバークロック耐性はないだろう。だが、ハードウェアからより多くの性能を引き出す能力はユーザーにとって素晴らしい物だ。
また、AMD Ryzen 9 9950X3Dは各CCDに専用の3D V-cacheを搭載して発売される可能性もありそうだ。もし実現すれば、Ryzen 9 9950X3Dは全てのゲームベンチマークチャートでトップに立つであろうことは間違いない。
Source
- Moore’s Law is Dead(YouTube): Zen 5 Pricing & X3D Overclocking Leak: AMD is Sandbagging Ryzen 9000!
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